2つの月
吉田エリ
満月が近づく夜。 湖の岸辺には秋の気配を纏ったススキの穂が風に揺れ、水面には月が揺れていました。
揺れているのは、月でしょうか? それとも、水のほうでしょうか?
人は、問いが生まれると、つい一つの答えを探してしまいます。一つの真理を、はっきりさせたくなる。
「自分は正しい」 「これは正義だ」
そう感じる瞬間、私たちはたいてい、良いことをしていると思っています。 でも、その感覚こそが、実は分離の始まりだとしたら――。
7月から8月、ライオンズゲートの情熱的なエネルギーが流れる中、今年は数々のワークショップを通して、期せずして「対話」というテーマが繰り返し立ち上がっています。
今回の満月配信でお届けするのは、そんな対話の探究から生まれたテーマ、「正しさへの拘り」です。
正誤も、善悪も、二元性の産物です。
正義感は「良い感情」として社会に承認されているぶん、それが分離を生んでいることに、なかなか気づけません。
知らず知らずのうちに、私たちは「正しさ」を競い合うゲームに参加してしまっているのかもしれません。
対話に必要なのは、意見を手放すことではありません。 「この意見が正しいか、間違っているか」という、判定そのものを手放すことです。
これは、ボームの対話論にある「想定の保留」ともつながる話です。自分の考えを、主張するでもなく、抑え込むでもなく、ただ判定せずに持ち続けること。
その"間"にこそ、本当の対話が生まれる余地があります。
これは、ワークショップに参加している方だけの話ではありません。
日々の暮らしの中で、家族と、同僚と交わす何気ないやり取りにも、同じ構造は潜んでいます。
季節の変わり目、心も少しずつ内側へと向かう満月の夜に、自分と相手を隔てているもの――握りしめている「正しさ」や「正義感」――を、ひとつ手放す解放のワークをご用意しています。
どうぞ、お楽しみに。
🌸 満月ライブ URLはこちら
▼▼▼
【満月LIVE(収録)】「正しさへの拘り」正しさゲームが生まれる構造 - 2026年8月28日(金)20:30〜 |