参加者の声【マインドデトックス・トレーニングコース 2016】-2

初めてマインドデトックスのワークに参加をした時は、常に絶え間ない恐怖に襲われ、寝ても覚めても両手をギュッと握りしめながら過ごしていました。
けれどワークで次から次へと示されるテーマに考える暇もなく追われ続けながら、湧き上がる思いを紙の上になぐりつけるように描く自分がいて驚きました。こんな風に自分が描くことができるなんて思ってもみなかったからです。

翌朝、固く握りしめているはずの両手は開き、気持ちよくバンザイして目覚めた私がいました。眠れなくなってから久しいですが、この時は眠れたんだ!と思いました。これがアトリエワイエスでの初めてのワーク体験です。

その後、別のワークプログラムを通して、自分の中に復讐心があったこと、むしろ復讐するためにずっと生きてきたことに気づかされ、愕然としました。それ以来、「復讐」の解放が大きなテーマになりました。
けれどワークに参加するものの、そもそも自分で自分の感情が基本的に認識できなかったため、ワークが成り立たない。できない、分からないといつも泣いてばかりいました。
だから本格的にマインドデトックスに取り組んでも、今の私にはあまり意味がないようにも思いました。

けれどエリさんの勧めやスタッフの方の温かい励ましを受け、とにかくやってみることにしました。
ワーク最終日、気づけばいつの間にか、自分がどんな感情を感じているのか、そこにつながる状態や欲求までも、感覚的に分かるようになっている自分に気づきました。

その後、日常においても時々、今何を感じていますか?と自分に問うようになりました。
私は人の目や人にどう思われているのかが怖くて、人の反応に過敏になることが多いのですが、電車の中でその思いに囚われたとき、早速リリースワークをしてみることにしました。すると辿り着いたのは承認欲求でした。
なんだかそれは矛盾しているような感じがしたり、何よりもう二度と会わないような人たちにまで、私は認められたい、受け入れられたいと望んでいるのかと思ったら、なんだかおかしくなりました。すると気持ちが落ち着いて、周りにいた人達の反応(存在)が気にならなくなりました。
また今日は頭にくることがありましたが、この機を逃すなとばかりに、ガーゼタオルを気が済むまで椅子に向かって投げ続けました。

その後、ワークを振り返りながらリリースをしていくと、「受け入れてもらえない」、「やっぱり理解してもらえないんだ」という、いつものパターンに辿り着きました。
するとふと、そういう自分は相手の思いを理解しようとしたのかという思いが沸いてきました。

「…していない。」いつだって自分の思いからしか私は物事を見てこなかった。
「ああ、私はずっと独りよがりに生きてきたのか。」そう気づくと、相手もまた自分と同じような苦い気持ちを抱いているように感じました。
すると、「理解してほしいもなにも、私は自分の考えを相手に伝えていないじゃないか。そもそも言葉ってものがあるじゃないか。そうだ、言葉で伝えてみよう。」という思いが芽生えました。

そうすることで相手の誤解も和らぐように感じました。いつも自分の中だけでグルグルやり過ごしてきた私にとって、そんな風に物事を客観的に捉えること、顔色ではなく相手の立場で考えようとすること、そしてためらいもなく行動に移すことも、初めての経験でした。そうして相手に伝えた言葉には、非難も感情もくっつかず、自分の思いをそのまま、ただ伝えるという経験につながっていきました。
リリースの手ごたえ、おもしろさもほんのり感じられた気がしました。
当たり前になりすぎて、気づき難くなってしまった「いつものパターン」。ここにも焦点をあてて自分に向き合ってみたいと思いました。

私にも「楽しい」という感情があったこと、好きなものを感覚をもって思い出せたこと、怒りを表現できるようになったこと、「復讐」心もあっていいものなんだ(その向こう側に愛がある、愛と一体のものなんだ)という感覚を体験できたことも、エリさんをはじめ、スタッフの皆さん、一緒に参加してくださった皆さんのおかげです。本当にありがとうございました。

[45才 女性]

■ワークショップデータ