参加者の声【ファシリテータ養成講座 2016 vol.1 &2】-1
この講座で私が学んだことは以下のことです。
◎ 場の空気に飲み込まれすぎず、ジャッジをせず、観察、受容、そして、安心安全な空間を見守るということ。
◎私にファシリテーターという役割を担えるだけの器量があるのか。そして、今は、できずとも”やる覚悟”があるかを常に自分に問いかけること。
◎魂としての成長を自分自身の喜びとして受け取り、変化を怖がらず、変わることを許していくこと。
ワークの中で、今の私の中の”WE空間(※1)”が、ものすごく狭く、ほとんど見えないくらいの空間だったことを認識しました。
これではファシリテーターをするのは難しい…。
しかし、ファシリテーターをしたい私は、自分を見直し、変化をすることを覚悟しました。そうすることにより、今までの自分はただの甘えん坊な存在だったとも気付き、大人とはどういう状態か、ただ自分がしたいことをするだけではない「調和」と「対話」をする方法を実践、練習しながら、変化に身を任せられました。
ファシリテーターという役目を、前の私では、その場を守りきれず終了していたかもしれません。しかし、仲間と一緒に取り組めたおかげで、1つの目標に向かいゴールする楽しさを知り、vol1&2を続けて受けたことで、ファシリテーターとしての組み立てから、在り方まで勉強することが出来ました。
これまで、大波に抗い、その波から自分を守る方法を模索してきました。
しかし、この講座を通して、今まで恐ろしいと思っていた大波は、自分の中が荒れている反映にすぎないということに気が付きました。
自分を守ることではなく、自分自身を整えることにエネルギーを注げばいいことがわかり、同時に、自分が整っていれば、参加者に安全の場を提供できるんだということを、自身でしっかり体験できました。
今回のワークショップは、いつものワークショップとは違う変化をしたと思います。本当にありがとうございました。
[30代 女性]
(※1) WE空間について
アメリカの現代思想家、ケン・ウィルバーは、自身の提唱した「インテグラル理論」の中で、人間の総合的(統合的な)な成長のためには、まず、「4つの面=象限」を区別したうえでそれぞれをすべて見る必要がある、と言いました。
ファシリテーター養成講座では、このインテグラル理論を学びながら、自分自身の在り方を確認していきました。
その4つの意識の切り分け方は以下のとおりです。(ウィキペディア参照)
【I空間】・・・個の内面の領域。この視点は、個の主観的(subjective)な存在としての真実性を尊重するもので、そこでは、個は、自己の内的な意図にもとづいて行動する自律的な存在としてとらえられる。
【WE空間】・・・集合の内面の領域。この視点は、自律的な内面を所有する個人の相互理解と相互尊重を重視するもので、そこでは、集合(共同体)は、規範・倫理・価値等の文化を共有する個人による共感により維持されるものとしてとらえられる。
【IT空間】・・・個の外面の領域。この視点は、客観的に観察をすることのできる事象を重視するもので、そこでは、主観的な要素の影響することない、普遍的な事実が追求される。
【ITS空間】・・・集合(共同体)の外面の領域。この視点は、集合の組織体としての整合性を尊重するもので、そこでは、個は、あくまでも、集合の構成要素としてとらえられる。
■ ワークショップデータ