参加者の声【ファシリテータ養成講座 2016 vol.2】-1
不思議なご縁から参加させていただくことになった「魂の響・真我の彩 in 北軽 2016」の後、なぜか急にこの講座のことが気になったのは自分には意外だった。先生という存在はこれまで苦手だったし、人を導くようなことをしたいと思ったこともなかったから…。
でも、ひとりだけでやっていると自家中毒のぐるぐるパターンにはまりやすい。さまざまな人が、争いや闘いではなく、それぞれのよさを活かし合いながら調和のうちに心地よく暮らすことができたらよいなとはずっと思っていたし、その方法を見つけたいとも願っていた。
とはいえ、いざ実際にグループを組んで何かしようとすると、個性の強い人たちの集まりであればあるほど、なかなかむずかしいのも確かだった。3.11の震災後に仲間たちと集まって一緒にイベント活動などをすることが増えたけれど、最初は同じ思いを共有で きたように思えても、お互 いに忙しくてミーティングの時間などもなかなかとれないでいるうちにぎくしゃくとしてきたり、まとまらないことを負担に感じたりする人が出てきたりで、続かなくなることもままあった。今回の講座の案内を眺めながら、グループによい流れを生み出し、潤滑油のような役割を担っている自分を思い描いた。今までとは少し違ったその空想は、なんだか心地よいものだった。
講座が始まるしばらく前からとっていたエッセンスの影響か、自分の中のネガティブな部分が浮き上がってきている感じがあり、正直不安だった。最初の2日間は、けっこう長いなと思いながらも、おいしいごはんとともに愉しみながら過ぎていった。私の中の小さい子供を他の人に演じてもらうと、彼女はとても怖がっていたのでいきなりのハグなどとても無理で、隣に座ってただ静かに一緒にいてもらうことでようやく安心した。客観的に見ると、私が私を扱う態度はひどいものだった。こんなに自分をいじめていたなんて! と驚いた。
3日目、グループを組んで実際にワークショップをファシリテートするための話し合いが始まると、そのこと自体をいやだと感じてはいなかったのに、なぜか急に疲労感に襲われ、「ちょっとでいいから眠りたい!」という思いが出てきた。いつもならそういう気持ちはどうにか抑えこむのだが、その思いは強まるばかりで、しまいには吐き気まで催し、耐えられなくなってしまった。
最初は食べ過ぎかと思っていたのだけれど、どうやらそれは、内側の子供が駄々をこねていたのらしかった。「具合が悪いので休みたい」とようやく言えたとき、エリさんやまわりの人たちがとてもやさしくてびっくりした。私はそれをいけないことだと思っていたのだ。やさしく背中をなで られると、なぜか思わずビクッとしてしまう自分がいた。
でも、梅醤番茶をいただき、安心できる空間の中で横になりうとうとしながらマッサージまでしてもらうのは本当に心地よくありがたかった。自分の弱さを自分で認め、受け容れられたことで、私の中の何かが切り替わった。
3つのグループに分かれてファシリテートしたワークショップはそれぞれユニークで、どこか有機的につながっているようでもあった。みんなのエネルギーがうまく調和し、流れていくプロセスはすばらしい。私たちのグループは最後だったが、その前の2つのワークショップの動と静との流れにも助けられて、事前に想定していた内容を超えて発展していった。その流れにはびっくりしたけれど、めちゃめちゃ愉しかった。
そしてまた自分の中のネガティブ・ペアレントとネガティブ・チャイルドを演じてもらううちに、その関係の中に自分史上たぶん初めて、ポジティブ・アダルトを登場させることができたのは、私にとって最大の収穫だった。
50代 女性
■ ワークショップデータ