参加者の声【ワンダーチャイルド・ワークショップ 2023 in 北軽井沢】私の声を聞いて
まるでどこか遠くの国を何年も旅していたような濃い5日間だった。
オリジナルペインを辿り観念をタイムラインに描き出すワークでは、「私の声を聞いて」という親への叫びに気付き、同時に「僕の声を聞いて」という我が子からの叫びにも触れた。
無意識に他者の領域にあがりこみ、こちらを向いてもらおうとコントロールしているのに、他者の声に反応する自分の声がうるさくて混乱している自分。
そのやかましさを振り払いたかったのか、逆に人と距離を取り、集団の中で心から楽もうとしなかった自分。
自分の意思を放棄し他者の声におぶさっていくか、反対にそこから離れるかを繰り返して生きてきた滑稽な自分が現れた。
そして、インナーチャイルド2人を連れ旅に出たが、しばらくは「うるさい」という感情が続く。こんな楽しくない旅は初めてだ。
〈そんなに色々言わないでよ。
私だって一生懸命やってるんだから。
こんなにやってあげてるのに。
わかってくれないのはそっちでしょう。
あなたはどうしたいの?
私は母だから。
所詮私なんて・・・ 〉
〈こっちの方がいいと思うよ。
ルールは守らないと。
そんなにルールルール言わないでよ。
とにかく話をきいてくれる?
聞いてくれなくてもいいからちょっと静かにしてて!
解ってもらいたいから説明させて。
短く伝えるなんて難しいよ。
誰も私の話を聞いてくれない・・・ 〉
こんなことをグルグルと繰り返す。途方もなくしんどい。
旅の終盤、自分は親の観念そのまんまを纏い生きてきたことを痛感した。
自分が自分じゃない感覚、真の居場所にいない感覚はここからきていた。
この観念の殻から出たい・・・!と奮い立ち、やいのやいの言っている彼らを見つめてみた。俯瞰して見る。黙って声に耳を澄ます。
じっと、見て聞いて受け止める。
彼らが人生を共に旅する仲間だと心から感じることができた時、「聞いてあげられなくごめんね」という思いと一緒に観念の詰まった首輪を手放すことができた。
最終日、戴冠式、雨の朝。
「私の話を聞いて、っていうのはね、本当は私に叫んでたんだよ」という声が私の中心に降りてきた。
ずっと私は私に叫んでいたのに外の声ばかりに耳を澄ましていた。
そして、私は今日から私を守る、私の皇国を守るから、と伝えることができた。
森の土の奥底で私をくるんでいた堅い観念の殻が割れ「私」が芽を出す時が来た。
そんな思いを込めて創った冠をかぶり、「私は私の中の声を聞き私とつながる。そして私の周りを包む世界とつながっていく!」と皆の前で宣言した。
それぞれの皇国の主の顔が揃った。みんな初日と顔が全く違う。
自分の皇国は自分で守るという覚悟の表情。
清々しく頼もしく美しい姿だった。
これからは勇気を携えてそれぞれの道を行く。
この5日間を共に旅した仲間たちのこれからの繁栄が自分のことのように楽しみになった。
いつかまた集結した時に、笑顔で胸を張れるような皇国を私は作っていく。
今回の講座を受けもう一つ気づいたことは、YSの講座ではいつも参加者と共に本当の自分を求めて旅しているということだ。苦しみ、後悔、渇望、希望、いろんな思いを共有し本音で向き合ってきたみんなもまた旅の仲間だったように思う。
最後に、この旅を導き、心と身体に沁みる温かく美味しい料理、寝床、サポートを提供してくれたYSの皆さん本当にありがとうございました!
あの料理が待っているから険しい山や崖を乗り切ろうと頑張れました。
レンバスだったら私は早々に力尽きていたでしょう笑
感謝の気持ちでいっぱいです!
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