参加者の声【定期専修講座2020】たくさんの「美しさ」に出会えて

半年間の定期専修講座。
毎月この講座へ向かい、みんなと分かち合う時間は、
わたしにとって大きな励みでした。
日常の中、自分ひとりでは、限られた人間関係の中では、
自分のことを本当に理解していくことはとても難しい。
どうしても無意識に自分のなにかを守ろうとする。そうやってパターンを強化していくのだと思います。

この講座の中、人と触れ合うことで、表現することを通して、
たくさんの心の動きが起こりました。
感情が揺れて、埋もれていたものが再浮上して、
だれかにとってはなんてことないことも自分にとっては強い刺激となり、
痛みにもだえたり、おもいきり表現できたときの快感も、逃してしまった悔しさも、
今はどれもが美しく愛おしい瞬間であったなと感じています。

6か月間、それぞれの回のテーマは日常とシンクロしていて、それが長期で続く講座の良さだとおもいます。1回の講座が終わったからといって、そのテーマは終わりではなく、次の回へとつながっている途切れないなにか。
それはこの講座が自分という全体性を体験するから。1回毎にそれぞれの部分を体験して、6回の講座全部で全体としてのわたしを知る。
なんてすごいプロセス!終わった今そう感じています。
そしてそのプロセスは今も続いています。

表現アートセラピーは、無理やりになにかをこじ開けようとはしないのだけれど、
なぜかドアが開いちゃう、そうゆうすごくパワフルなものだと思います。
とてもシンプルな手法を重ねていくことで、まさかというようなプロセスが起こる。
それは表現アートのすごさでもありますが、それだけじゃない。
エリさんという存在がそのツールをよりマジカルなものにしてるんだなと。
エリさん、麻衣ちゃん、えりちゃん、そこに集まるすべての人、アトリエワイエスのすごさだなって。

講座がはじまって最初の頃、みんなの顔も名前も覚えられなかった。最後の回、みんなの輪郭がとてもはっきりしていました。それはわたしが見慣れたからではなく、みんなが自分自身とつながっていたからなんだろうなと思います。おそらくわたしも含め、すごくいい顔ばかり。印象的に残っているひとつです。

参加したからこそ掘りだせた宝物があり、出会いと、たくさんの印象的な場面、理解したことがあります。

最終回、わたしたちは魂としての体験をしました。ガイドの導きと共に今回の生の旅に出ました。実際に目を覆い、目からの情報を遮断して、ガイド役とグループルームを出て自由に歩き回りました。
その時の感覚はワクワクしてすごく自由で、もう楽しくて仕方なくて、深い信頼があり、匂い、音、皮膚の感覚、五感が開いてとても気持ちよかった。
あれ、この感覚どこかで体験したことがあるぞ、
もし明日死ぬとしたら・・と過ごした一日とおんなじだ。
最後の回の課題、もし明日死ぬとしたら。
肌にあたる風がとにかく気持ちよくて、足りないものなく、ただ満たされていて、今が愛おしくて、死は怖いものではなく安心感があり、五感で届くものがまるで初めてあじわうみたいに興味深く気持ちよく、とてもしあわせで。

書ききれないけれど、こうして振りかえってみると、どんなに美しい時間だったのかよくわかる。
本当にありがとうございます。受け取った一つずつをこれからも育てていきますね。

たくさんの感謝と愛をこめて

(50代/女性)