参加者の声【ファシリテーター養成講座~縁と和 全12日間ベーシックトレーニングコース】~
アトリエワイエスに初めて訪れてから一年が経ち、気づけば運ばれるように、ファシリテーター養成講座を受けるに至りました。
ワイエスに通う前に、ファシリテーターに興味があって始めたはずが、一年他の講座に参加し、自分の内面と奥深く向き合う経験を重ねることで、そこへの執着心がほとんど無い状態で、でも当然のように受けた、そんなあまり力の入っていない状態でした。
果たして自分にワークが提供できるものか? 受ける前は、あまり実感もなく、しかし当然やり遂げられるだろうというやる気だけはあり、どこかフワフワとしていました。
初回の方は講義がメインで、そこから徐々に頭の中で、気をつけるべきポイントを踏まえて、ワークをつくる準備を始めることができました。心理学などの知識が少ない状態で、一人で本を読むだけでは、体系化して取り入れることが難しい部分を、比較的短時間で頭に入れられたので、ワークづくりの土台としてとても役立ったなと、今振り返って思います。
今回講義はオンラインも多めでしたが、遠隔を感じさせない、近い感覚と臨場感のある学び・シェアを体験できました。みんなの顔を見ながら、一緒に受けている感じがして、集中して聴くことができたと思います。
様々なツールを使いながら、より参加しやすく、と工夫を常に重ねて、円滑な学びの場を用意してくださったワイエスのみなさん、本当にありがとうございます!
そして何と言っても、合宿でのワークは内容も濃く、圧倒的でした。
グループでそれぞれに用意してきたワークを受けましたが、どれも素晴らしかったです。新しいアイデアのワーク、みなさんの個性ある表現を見ることもでき、とても面白く、また一つ深く自分と向き合う体験をすることができました。
そして、自分も提供側になり、「提供する」というワーク体験をさせていただきました。これこそ、他ではできない貴重なことでした。
最初はフワフワと、本当にできるんだろうか?と始まった、グループでの準備期間でしたが、毎回の話し合いを重ねて、ワーク提供の前夜まで、真に迫った中で、自分のコミュニケーションの癖や傾向をまざまざと実感した体験は、きついものでもありました。
グループの対話の中で、ワークという形でひとつのものを具現化していく、その目的を達成するという逃げられない状況。それでも、この瞬間変えられるのは、自分なんだ、自分の姿勢やスタンスはいつでも変更できるし、変容していける、そこからしか、事態をよりよく変えるきっかけを創ることはできないんだ、と、何度も思いながら、対話をつなぎました。
よりよいものを形にしたい、その過程をやりきって体感していきたい、その諦めない思いで乗り越えられました。そして、その思いは私だけのものではなく、向かい合っているグループのメンバーもまた、同じ場所に立っているんだと、感じながら進むことができました。
その体験こそが、一番の収穫だったように思います。
もちろん、ワーク提供中の、参加者のみなさんの様子を見て、感じたことも大きかったです。感動しながら、一緒の場所にいられたことが、喜びだったなと思い出します。用意したワークで、みなさんがそれぞれご自身の内面につながり、何かしらの体験をしている、その様子は、とても美しく、力強く、人間の可能性を目の前でダイレクトに見せていただいた、という、とても貴重な体験でした。感謝しています。
今回思いがけず、合宿中に初めて体調が悪い中での参加を体験しました。「体」もわたしなんだ、という気づきがありました。どんな状態のわたしもわたし。ベストではない状態もわたし。内面につながって出てくるものだけが、表現ではない。物質の体も、わたしというかけがえのない個の、大切な表現なんだ、と。誰でもないわたしがこの体も表現しているんだと。
たぶん今の自分にとって、一番受け入れるのが難しい部分だったのかなと思います。
図らずも、今回「体」にもフォーカスして体験することができ、大きな気づきを、今これを書き振り返る間にも、与えてもらい、驚き、感謝しています。
何より、この今というタイミングに、みなさんというメンバーで、大きな山を一緒に登る体験ができたことに、本当にありがとうと言いたいです。
ありがとうございました!
(40代/女性)