参加者の声【インナーチャイルドWS in 北軽 2021 vol.2 |アートリテラシー編 】17年の時を超えて
インナーチャイルドWS、ようやく参加できました。
初めてアトリエワイエスのWSに参加してから、何と17年経っていました(自分では10年くらいと思っていたら、エリさんに聞いてビックリ)。私にとって一番大事なWSだと思いながら、職場の休みを取りにくいとか、集団で何日も一緒に過ごすことへの不安とか、いろいろ理由をつけ、半ばあきらめていました。でも本当は行きたいのだと心の奥でわかっていたと思います。そして、この春オンラインに参加した時、自分の中で「今年中だよ」という声がしたのです。
5日間はただ楽しく幸せな時間でした。人と一緒に過ごすことを恐れていた私でしたが、アトリエで皆と過ごした貴重な時間は「ただそこに皆といる」「楽しんでいる」という、それだけなのだと心に染み入るようでした。
作るのは自分のインナーチャイルドのための絵本でしたが、皆に力をもらい、皆で楽しくて生き生きとした温かい優しいものをグルグル回して、それぞれがこの世にたった一冊の絵本を作れたのだと思います。これまで唯一無二という言葉は知っていても、それがどんなことなのかはわかりませんでした。
それがこの世にたった一冊の絵本ができた時、かけがえのない存在というものがこの世にあるのだと心の深いところで感じ、それと自分がつながった気がします。
秋の北軽井沢はとにかく静かでした。都会暮らしがいかにいろいろな音に囲まれているかがよくわかりました。
その静けさに耳を澄ますと冬の予感や山の声やいろいろ聞こえ、それが面白くて、毎朝起きるとすぐアトリエを飛び出して(出かける時、いつもマイキーさんが朝ご飯の支度をしてくれていた)、林や畑の道をどこまでも歩いていきました。
アトリエの向かいの背の高い曙杉が朝日に照らされ鮮やかなオレンジ色に輝いて、畑の脇の水路の水が勢いよく流れているのを眺めました。夜、寒かったけれど、皆で満天の星空を見に行き、天の川や流れ星を一緒に見たのは本当に嬉しかった。ここで見たもの、見つけたものを絵本に描きました。
17年間、毎年WSに参加していたわけではないのですが、時々鎌倉のアトリエや海を思い出しては、故郷のように心がいつもアトリエワイエスに還っていきました。創造、創造の場、皆と過ごすこと、形にはならない大切なものが私の中に少しずつ積み重なって、今回ようやくインナーチャイルドに参加できたのかなと思います。
エリさん、マイキーさん、エリコさん、今回参加の皆さん、宝箱のような素敵なアトリエ、一緒に過ごしてくれてありがとう。
面白いこともたくさんありました。言葉では言い尽くせませんが、心から感謝しています。
また会える日を楽しみに。