参加者の声【インナーチャイルドWS in 北軽 2021 vol.1】忘れられない、忘れたくない思い出
「このことは納得したことだ。」「自分のことは理解してる。」「自分にはこれといって問題なんてない。」
最初はそんな気持ちだったけれど、ワークを通して、まだ自分の中で終わっていなかったストーリーに気づくことができた。
私は父が本当に大好きで、父が家を出て行った日、本当は「いかないで」って言葉にして止めたかったのだと思っていた。
でも、ワークでその場面を再現してみたら、あのときのように何も言えなかった。私はただ父に見てほしかった、ただそれだけだった。
「いかないで」「どうして」の言葉じゃなく、ただ、「私をみてほしい」。それも、母や妹より、『私だけ』を見てほしかったのだと気づくことができた。
そこから自然に言葉がでてきて、頭がぐらぐらした。言葉が頭の中を通さず音からでてきたような感覚だった。あの感覚を忘れたくない、もう一度あの感覚になりたいと強く思った。
また、他の人のストーリーの役を演じるドラマワークの体験はすごく面白かった。自分が経験していないことなのに感情が動いている。
初めは「こんな気持ちになったことがないから分からない。。。」と、演じることに自分の中で言い訳して、ドラマワークをやるのが恥ずかしいと思っていた。でも、何度か体験しているうちに相手の感情の一部になる感覚に気づいた。
最後のワークでこの役をしてほしいと紙を渡されたとき、その紙に書かれた内容が頭の中を埋め尽くす。
演じるだけでいいのに、その役になりきってしまうほどストーリーの中に引きづりこまれる。あまりよく覚えていないけれど不思議な感覚で、すごく疲れた。
私は、まだまだ相手の希望通りに演じることしかできなかったと思うけど、その内容からストーリーを広げることができたら、もっと面白く演じることができたのではないかと思った。
インナーチャイルドワークショップが終わって、約1週間くらいは正直気持ちを切り替えることができず、「新しい自分に生まれたあの場所に帰りたい。」「あの場所には、愛してくれた人がいっぱいいた。」そう思いが湧き出てきて涙しかでなかった。
だけど、その一方で、インナーチャイルドが「寂しい」「会いたい」と泣いている状態なんだなあと見守る自分が存在していて、そして、「さびしい」と、泣きじゃくるインナーチャイルドすらも「愛おしい」と思える自分がいて自分の変化を感じた。
また、人と話をしていて少しムッとする出来事に直面しても、「あ、今、自分の中に、この子とこの子が出てきたぞ!」と客観的に観察していく面白さも感じている。
取りくまなければいけない学校の課題に対して、「できない!わからない!」と言っている自分に気がついて、そういうときは無理矢理やるんではなく、「できないんじゃなくて、やりたくない。今はしたくないんだよね。」と話しかけるようになった。
すると、「そうだ!自分はやりたくないんだ!」と開き直ることもあるけれど、でも、一旦自分の気持ちを受け止めることで、勉強に取り組む自分の気持ちが変化したように感じる。
今回の経験は私にとって初めてのことばかりで、色々な感情でぐちゃぐちゃな五日間でした。
学んだことは絶対に忘れないし、忘れたくないものばかりです。
アートセラピストという職業にも興味があり、お金を貯めてまた参加したいなと思いました。五日間、本当にありがとうございました。
(19才/学生)
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