参加者の声【インテグラル・アートセラピー夏期集中講座 in 北軽-鎌倉 2019 】講座に参加して
人生の岐路である離婚の問題をかかえながら、自分がずっと昔から生涯追い求めてきたもの(音楽とアートと心のことを融合したもの)がすべて詰まった表現アートセラピーと出会い、これからの自分のライフワークとしてやっていくと決心しての参加だった。
さらに、全く予期せずして、このワークショップに参加する2週間前に父が急性心筋梗塞で他界し、私にとって、いろんな思いをかかえながらのスタートになった。このタイミングで、このワークショップに参加できたのは、たぶん、見えない何かに導かれてのことだったのではないかと思う。
アトリエに到着した瞬間から、そこは非日常の別世界だった。ゆったりとした時間が流れていて、蝉の声、セージのくゆる香り、ゆったりとしたBGMのピアノの音、ひぐらしの鳴き声、小鳥のさえずり・・・・ なんともホッと落ち着く空間だった。 特に「グリーフワーク」に特化したワークをやったわけではなかったが、ただ、その場所にいて、講義を聞いたり、自分と向き合い、ひたすらワークに取り組み、シェアを通して、たくさんの気づきと癒しがもたらされ、いつの間にか、自然と自分の心の波動が整っていった感じだった。
今回のワークショップは、インテグラル理論をメインに、アートセラピーを使うことで分離を統合していく構成になっており、5次元的なものの見方をすることで、一瞬にして、過去の出来事も、未来の出来事も、大きな営みの流れのなかのひとつにすぎないのだと理解し、「いまここ」で起きていることも、ただ「ある」、ただ「起きている」だけなのだと俯瞰し、宇宙的な視点に立ち、高い波動の世界に移動する方法を知った。
この世界を作っているものは、すべてが分子であり粒子であり、波動には、次元の低い波動から、高い波動まであり、人は何かの出来事で、瞬時に低い波動に落ちてしまうこともあれば、一瞬で高い波動に行くこともできる。
今ここで感じている心の抵抗は、過去の嫌な出来事の記憶や、まだ起きてもいない未来への不安から起きていることがほとんどであるが、実際に起きている現象は、ただ、そこにあるだけなのだ。
今ここのステージが上がれば、過去のステージも、未来のステージも同時に上がっている。 北軽での前半5日間の最終日に、参加者全員で同じ音を声で出すヴォイスワークをしたのだが、最初に与えられた音が、たまたま低すぎて、なかなか大きな声が出ず、雑念が浮かびまくりながら、地を這うような苦しい状態でもがいていたが、徐々に誰かが音程をあげていき、それについていく形でみなの音程が上がっていき、みんなの気持ちと、心の波動と声がピタっと一つになった瞬間、倍音の天使の声のような美しい響きを体験した感動は忘れられない。
意図されたものではなかったのだが、この経験は、心の状態が低い波動から高い波動にあがっていく感覚を身を以て体感できた貴重な体験になった。 その後、各自が個々にクライエントさんを募って実際にアートセラピーを無料で提供する実習にチャレンジした。
後半の鎌倉での3日間に、エリさんからのスーパーヴィジョンを受けたことは、これから実際に表現アートセラピストとしてやっていくにあたっての心構えと覚悟を決めるのに、非常にありがたい経験となった。
そして、鎌倉では、スピリチュアルについてのとても興味深いワークをやった。自身のハイヤーセルフと繋がる体験や、クライエントさんの体感していることを、セラピストが聴き取り、絵に起こしていく方法など、目からウロコの連続だった。
「何か心の中に抵抗を感じる事があったら自分を知るチャンス。抵抗を感じてもいい。人間なんだから。成長したいと思うのであれば、その抵抗をキッカケに自分がどうシフトしていきたいか探っていくことが大切。」という、エリさんが、講座の最後の締めくくりでおっしゃってた言葉を心に刻んで、これからもアートセラピーと深く関わっていこうと思う。
この講座を通して、ますます表現アートセラピーの魅力にとりつかれ、わたしが選んだ道に間違いはなかった!と確信した。
奇しくも、最後の3日の間に、新月が重なり、私はアートセラピストとしてこれから活躍しているという願いをアファメーションに書いた。このような素晴らしいアートセラピーとの出会いの場を提供してくれたエリさんや、スタッフのみなさん、参加者のみなさんに心から感謝の気持ちでいっぱいだ。