参加者の声【テクニカル集中講座2023】命を燃やして、自分を生きる

はじめて、アトリエYSのワークショップに参加した。

表現アートセラピーの世界は、他のワークショップで少なからず経験したことがあり、
普段、自分が引っ込み思案でありながらも、
心の奥に表現したいものをたくさん持っている人間だという事も
分かってはいた。
分かっていたはずなのに
それなりに年齢を重ね、
周りの人と比べたりしながら、
なんとなく、こうしておいた方がいいよねと、
周りに合わせて、無難に過ごしてきた。
いつの間にか、本音を隠して見て見ぬふりをすることがとても上手くなっていた。

幸せに感じることも、それなりにあった。
自分はやりたいことをやって生きている方だと思っていた。
けれど、日常生活でなんだか歯車が狂い始めた。
会社の人間関係もうまくいかなくなった。
日々イライラすることが増えた。
独身で時間に余裕があるわりには、
貯金したいのに、全然お金が貯まらなかった。
この先どう進んでいけばいいのか分からなくなっていた。

そんな時、ふと、インターネットで表現アートセラピーを検索していた。
そして、アトリエYSのホームページに辿り着いた。
今思えば、現状を変えるきっかけが欲しかったのだと思う。

ちょうど募集中だった、テクニカル集中講座の紹介ムービーを見た。
見始めてすぐ、涙が止まらなくなった。
見終えた後も号泣した。

『私、これがしたい!体験したい!!』
心が震えて、熱くなった。

しかしここから、講座を受けることを決めるまでが、私にとってはかなりのチャレンジだった。
お金はどうするの?
関西からアトリエのある軽井沢までどうやって行くの?
お盆は家族で過ごすと決めているのに家族を置いて行っていいの?
初対面の人たちと5日間も一緒に過ごすって緊張しすぎて体も心も休まる気がしない…
本当に大丈夫なの?行ってみたい場所へ行って観光でもした方がいいんじゃない?

やりたいことが目の前にあるのに、このもやもやしたハードルの多さ!!
でも、行きたい!行くって決めたらなんとかなる!!
たくさんの頭の中の声と一緒に、参加を決意して軽井沢へ向かうことにした。

参加してみて…
初日こそ緊張感があったものの、
一つ屋根の下で、
ワークをして、みんなで一緒に和洋折衷のめちゃくちゃおいしいご飯を頂いて、
またワークをして…
夢中になって絵を描くことも、文字を書くことも、声を出すことも、踊ることも、
全部全部、その時に自分が感じたことをひたすら表現した。
そうしているうちに、もやもやした感覚も、周りと比較する自分自身の声も、
いつの間にか溶けてなくなっているような、不思議な感覚になった。

ワークした後にシェアの時間がある。
シェアをする時間を重ねる度に、
自分が曝け出したありのままの表現をただ見つめ続けてくれるみんなを、
自然と仲間だと思えている自分が居た。
普段の人間関係では絶対に味わえない感覚だった。
人との距離感に苦しむことが多い自分が、素直に人と関わりあえている。
私は、もっと人とつながりたいんだな。
そう思えたシェアの時間に、言葉にならなくて、みんなの前で嗚咽交じりに泣いた。
みんなただ聞いてくれていて、優しくてあたたかい雰囲気が本当にありがたかった。

印象的だったのが、自分でテーマを決めて創作したワーク。
エリさんのファシリテーションと、仲間たちのサポートで
ずっと見て見ぬふりをしていた自分の弱さと、本来持っていた自分の力強さに、
真正面から向き合った。
自分一人では決して辿りつけなかった。
このワークで得た感覚は、今でも心に残っている。

『私は命を燃やして、自分を生きていきます。』
私の名前を大きな声で呼んでくれるみんなの輪の中で、
ワークショップ最後の日、自分の腹の底から出てきた声で、そう誓った。

この5日間で得た感覚を忘れないように、これからも自分を力強く生きていきたいと思う。
人と関わりを持つことを諦めずに。表現することを諦めずに。

一緒にワークショップを体験することができたみなさん、サポートしてくださった、まなちゃん、さいかちゃん、そして5日間ずっと見守り続けてくださった、アトリエYSのエリさん、まいきー、えりこさん、本当にありがとうございました。