参加者の声【インテグラル・アートセラピー in 鎌倉 2021 セラピスト養成講座】いろいろな視点で観ること
今回のワークでエリさんに教えていただいたことを自分の中に落とし込むのに、随分時間がかかっています。そしてまだ全部は理解できていないと思いますが、人生を歩む上でとても大切なことを学ばせてもらったと感謝の気持ちでいっぱいです。
私なりに生活に活かせていることや、印象に残っていることを感想としてお伝えしたいと思います。
まず、ワークの初日にエリさんが、「このワークを通して自分自身は誰であるかということに気づいてほしい」と言われていたことが印象に残っています。普段、あまりそういうことを考えないので、聞かれた時は悩みました。
8日間の中でいろいろなワークをする度に、いろいろな自分が出てきて、新しく知る自分もいました。また何かを隠している自分がいたり、まだまだ未知の自分もいたり、今の時点で知っている『自分』とは、ほんの小さなもので、しかもそれすらも次の瞬間変わってしまったりして…、実際のところ自分なんてものは本当にないのかもしれない…と感じました。そう感じると気持ちが楽になるのが不思議です。なりたい自分にどんどん変わっていける希望がもてるからかもしれません。
しかし、そうはいっても自分の肉体があり、名前もあり、これまでの記憶もあり…、自分という存在はここにあるということは分かっています。この私という存在が一体どう世界を捉えているのか、どういう観念から今の性格や行動癖になったのか等についての見方もこのワークの中でいろいろな視点から学ぶことができました。
その1つとして、私はアメリカの思想家ケン・ウィルバーの『存在の4つの領域』からの見方が好きだなと思いました。私のこの世界を見る視野を広げてくれたというよりも、いきなり視座が変わった気がしました。シンプルな4つの視点に全てのことが含まれていることがとても興味深く、自分のことを客観的にそしてバランスよく捉えることに適しているなと思います。一人でいるときのI空間も大切にしたいと思うようにもなりましたし、人と居るときに自分はWe空間で居られているかということを意識したりもしています。また、I空間のネガティブな穴に埋没しそうになる前に誰かに相談しようと、客観的に自分を見ることが少しだけできるようになったかなと思います。
まだまだ私の理解は甘いですが、日常で少しずつ活用できるようになってきたのは、エリさんが何度も何度も丁寧に説明をしてくださったからです。実際の箱を使って4つの部屋を作り立体的に教えてくださったり、また別の角度から資料をいくつも使って説明してくださったり…、本当にありがとうございました。
自分のことを見ていく方法として他にも、脳の機能のことやゲシュタルトの崩壊の仕組み(気付きの視点をもつ方法)についてや、パーソナリティーの構造の説明等、詳しく教えてもらいました。レクチャーを受けて、それをワークで実際に体験してみて身体で分かっていくような感覚が私にはとても合っているなと思います。
心理学にアートを使うととても分かりやすく、そして面白い!!予想もしなかった感覚になったり、気付きを得たりすることが私には楽しくてたまりません。また更に表現アートセラピーの魅力にはまってしまった気がします。
もう1つ私が印象に残っていることは、相手の感覚に触れさせてもらう体験をしたことです。
セラピスト役とクライアント役のどちらも体験できたことはとても貴重な経験でした。相手の感覚に触れさせてもらっている喜びを魂で感じました。
相手を癒したい、楽になってもらいたいという気持ちではなく、「一緒に味わわせてもらえて触れさせてもらえてありがとう」というような感覚です。その瞬間が愛しく神聖な出来事に思えました。
自分の成長も勿論ですが、今目の前にいる人の成長を願い信じている自分がいたことに驚きました。いつも自分優先で、自分のことに精一杯で余裕のない私にも、そんな気持ちがあったのかと正直ほっとしました。この体験をしたことで人や自分、この世界をみる目が以前と少し違った感覚がしています。うまく言葉にできませんが、私にとっては大きな出来事でした。
今回このワークに参加して本当によかったです。盛りだくさんの内容を愛情いっぱいにそして分かりやすく教えてくださりありがとうございました。また、講義の内容を編集してまとめて観やすくしてくださったスタッフの方に心から感謝します。時間をおいて見返すとまた違った学びを受け取れています。とても大切な資料です。
一緒に参加できた皆さん、最高のメンバーでした。沢山の気付きと優しさをありがとうございました。また皆でお話したいです。
ありがとうございました!!
(40代女性)
ワークショップレポート一覧