参加者の声【ワンダーチャイルド・ワークショップ 2024 in 北軽井沢-不思議な国のアリス】大っ嫌いな「あいつ」の先に

「ワンダーチャイルド」。私たちの本来の姿であり、ワクワクした想像的な心。まだ出会った事のない、私の中にいる子。本当にいるのなら、一度は出会ってみたいと思っていた。

初日。シェアからスタートし、まず取り組んだのは「幼い頃に想像したこと」を描くこと。私は幼い頃、歌って踊ることが大好きな子供だった。よく想像していたのは、物語の主役になり自分の世界に没頭すること。音楽に振りを付け踊る。今思うとこの最初の絵が、私の望みの象徴のように思う。

夜は皆で花火を観に行った。こんなに間近で観たのは初めてだ。

「わ〜!!」いつまでも声を上げる。打ち上がり散るその全てが美しい。光の世界へどんどん惹き込まれていく。ふと、昨日までオフィス街で働いていたことを思い出す。現実と不思議の間で変な感じ。既にアリスの世界へ足を踏み入れていた。

2日目、自分の光を見るのが怖い自分に出会う。私はずっと前に出るのが怖い。少しずつ自分の表現を表に出してきたつもりだが、どうしても今一歩進まない。本来出したい自分が出せないのだ。自分の中に光が生まれても嘘に感じる。こんなのは偽物と私は私を信じない。
黒歴史を描いた時、幼少期に母に受け取ってもらえなかった絵ばかり描いた。私が本当に大事なものを大事な人に無視され、受け取ってもらえなかったこと。この経験に今の私が本当を出せない理由があった。
またPACのワークでは、私の中で起きていることを見ていったが、アダルトが対処しない・分かりたくない姿勢で、見せかけの関わりをしていた。まるで母そのもの。納得感とショックを受けた。何度自分を見つめても出会うのは親。私はまだ、ここに留まり続けている。

3日目は観念と掟のワーク。私の中にある観念と掟のカードを作る。出てきたのは「被害者の私」のオンパレード。またかという気持ちが込み上げる。これをひっくり返すらしいが、私のチャイルドはそう簡単には納得しない。親を許さないことで親を手放したくないから。もはや恨みの領域。自分にゾッとする。
再びPACのワークを行なったが、私を無視し、まともに取り合わなかった母への怒りが湧いてくる。結局またこれまでと同じことを繰り返すのかと落胆していた時、エリさんから「チャイルドを受け入れてないんだよ。」と声をかけられハッとした。

そうだ、私はあのチャイルドが大っ嫌いだ。だから赤の女王が嫌だった。あれは私自身だ。この日引いた観念カードは「私は認めない」。露骨にカードに出た。ただ私が私を認め、愛せば良かった。それが今ひとつ出来なかったが、赤の女王のおかげで心が解れた気がした。ただちゃんと受け止め、分かって欲しかっただけ。

4日目、ドラマワーク。幼い頃の怖い記憶を再現した。5歳の時に出会ったミュージカル「Annie」。Annieの姿を見て私もそうなりたいと強く願った。その後お遊戯会の主役になるが、冷ややかな目で見られているように感じてしまい、以来舞台に限らず、思うように自分を出さなくなった。無表情の顔、白い目。涙が止まらなかった。その奥に母が沢山いるように感じた。その後次に行きたい私と自分の中のチャイルド・ペアレントと対話した。

話が通じない。一方通行だ。ワンワン泣くチャイルドと冷静にリスクしか言わないペアレント。しばらくして私は自分の肚の力を使った。
ペアレントには私が私の責任を取ること、そして危機管理する貴方の力が必要なこと。チャイルドにははっきり、あなたのことが嫌いだった、けれどあなたが必要だから一緒にいて欲しいと懇願した。そして2人は落ち着いてくれた。もう私は被害者には戻らない。恨みを持ち続けて被ってきた仮面を取り、「表現者」として立っていくと誓う。

5日目、最後の日はお茶会だった。皆が着けていた「偽りの仮面」は素敵な帽子へと変身。どれも皆個性的だ。
それぞれが光になっていく。1日目に見た花火のように。美しい存在達。これから進む未来に祝福を挙げる。私たちは皆、自分を生きたいと願う尊い存在なのだ。

最後に、フォーチューンクッキーに入っていたメッセージを抜粋する。きっと大丈夫。

「あなたが出会っている困難は、身軽になるためのチャンスです。その問題の意味と、心の負担をつなげないでください。あなたは、もうすでに次元を超えるチケットを手にしています。」