参加者の声【TAO Work shop 2026 in 北軽井沢 Resonance〜Voice & Soma】ふれる いのち めぐる
VOICE / 参加者の声
ふれる いのち めぐる
“胸に手をあてるとじんわりと広がるぬくもり。「ああ、私はずっとこの感覚を探していたんだ。」触れることは、命の灯火が消えるその最後の瞬間まで人が人へ贈ることのできるギフトなのだと胸に浮かびました。自分をやさしくケアすることは、めぐりめぐって誰かをやさしくケアすることなのかもしれない。自分に、誰かに、やさしく触れ続けていたい。”
贈り物のような時間だった。
からからに乾いた大地へ、ゆっくりと水が染み込んでいくように。
少しずつ、少しずつ。
私のからだは、思い出していった。
手の柔らかさを。手のあたたかさを。
胸に手をあてる。
じんわりと広がるぬくもり。ほっとする気持ち。
ああ。
私はずっと、この感覚を探していたんだ。
無数の糸のようなエネルギーが、からだをゆっくりと巡っていく。
影に映る私に。闇に。そっと触れる。
その瞬間、涙があふれた。
あたたかく、やわらかな涙だった。
吹き抜ける風。風に身をまかせる。
鳥の声。青々と茂る緑。しとしとと降る雨。ざあっと降り注ぐ雨。
その音を聴いているだけで、心はほどけていった。
自分と繋がる。
誰かと繋がる。また誰かと繋がる。
一本ずつ、指先で触れる。ゆっくりと。
まるで、ピアノを奏でるように。
輪郭はぼんやりとしていて。形は曖昧で。
触れたと思ったら、もう溶けている。
ゆらゆら、ゆらゆら。
その曖昧さが、どこか心地よかった。
陽の光を浴びた葉の影が、腕にうつる。
自然が描いてくれた、小さなボディペイント。
歩けば、石がじゃりじゃりと鳴る。
枝が、ぱきっと応える。
落ち葉が、かさかさと話しかけてくる。
風が通り過ぎる。夏の日差しがじりじりと降り注ぐ。雲がゆっくり流れていく。
懐かしい感覚が蘇っていった。
私は、木と踊った。
風に揺れる木の葉のように、腕をゆっくりと上げる。
葉っぱが、指先をくすぐる。くっついたり、離れたり。
その瞬間。
暑さも、音も、時間さえも。すっと遠くへ溶けていった。
まるで、海にぷかぷかと浮かんでいるようだった。
ひとつの言葉が、胸に浮かんだ。
触れることは、命の灯火が消える、その最後の瞬間まで。
人が人へ贈ることのできる、ギフトなのだと。
自分をやさしくケアすることは、めぐりめぐって、誰かをやさしくケアすることなのかもしれない。
だから私は、揺るがない形を求めるよりも。
揺れながら。やわらかく。たゆたいながら。おぼろげで。
一刻一刻、変わっていく、その形を大切にしたい。
手に、肌に。風に、木の葉に。そっと触れるように。
自分に、誰かに。やさしく、触れ続けていたい。
私に、グループに、みんなに、心からのありがとうを。
この四日間を通して感じたことは、今も胸の中で静かに息づいています。
この体験を、もっと深く味わってみたい。もっと学んでみたい。
そしていつか、私自身もこの体験や感覚を、誰かへそっと手渡していける人になれたら。
そんな願いが、私の中に生まれました。
四日間、本当にありがとうございました。
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