参加者の声【定期専修講座2023】役割の服を脱いで「ありのままの自分」に

心理学の勉強を始めて、表現アートセラピーについて知りたいと調べていた頃、アトリエワイエスのWEBサイトに出会いました。
主宰であるエリさんの言葉や印象にも惹かれて、寝ても覚めても講座のことが気になり、「まずは体験してみなくちゃわからない!」と、思い切って定期専修講座に参加しました。

待っていたのは、「いまここ」に集中して深く深く自分の内面と向き合いながら、全力で表現する時間。
「自分」を掘り下げていくと、仕事の肩書きも、子育てをする私も、妻としての私も、社会的な役割でしかないことに気がつき、愕然……。
それに、表現することに魅力を感じながらも、どう表現したらいいかと戸惑いもありました。

「自分とは何者?」。どの面も私ではあるのだけど、社会的役割を剥ぎ取っていった先にいる「ありのままの自分」の感覚や感情を、私は置き去りにして生きてきたのかもしれないと、大きなショックでした。
でも、初日にガツンと衝撃を受けたことで、この半年間続く講座が、私にとって本当に大切な時間になることを確信できたのです。

役割の服を脱いだ「ありのままの自分」つまりは「本当の自分」の感覚を丁寧に掬い取り、思考を通さずにダイレクトに表現していくワークの数々は、毎回、「こんな表現が生まれるなんて!」という驚きの連続でした。
感情を出し切り、純粋無垢でワクワクする心のままに突き進む子どもに戻ったようでもあり、自分がどんどん活性化されていく体験を通じて、「私とはこういう人」と築いてきた分厚い壁が、ガラガラといい意味で崩れていきました。
限界は自分が勝手に作ってしまっているのだなと感じられ、表現を楽しむ「ありのままの自分」がそこにいました。

そんな体験ができたのも、グループワークだったからこそだと思います。講座の参加者である仲間ひとりひとりの表現の豊かさや、表現の無限の可能性にも心が動かされるばかりで、回を重ねるごとに、グループの力の大きさを感じました。
ひとりではできなかったこと、気づけなかったことがたくさんあります。深い感情を出し合って、表現に没頭し、涙し合って、笑い合って、踊り合って(!)、こんな場は他にはないと思います。濃厚な半年間を過ごせた仲間がいることが、いまでは大きな心の支えです。

そういえば、私はチームで何かひとつのものを作り上げるのが好きだったな。本当はみんなと手を繋ぐのが好きだった。ひとりひとりが尊重されながらも、時には共鳴して大きな力が生まれるような、人と人の繋がり。
「ありのままの自分」と出会えたことで、置き去りにしてはいけない感覚を知り、本当に望んでいることを思い出し、少しずつ近づき始めたように感じています。

この半年間は、見たくない自分と向き合うこともあったし、気力も体力も使い果たしました(笑)。でも、自分を隅々までスキャンして、勝手に設定していた限界を超えたいまでは、「できない」と思い込んでいるのは自分だけだった!と達成感に包まれています。

一緒の時間を過ごした仲間のみんな、最高のホスピタリティでこの体験の場を用意してくださったエリさんとスタッフのみなさん、本当にありがとうございました!

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