「2024 Year of the DRAGON」のワークショップは、本当に素晴らしい体験でした。
初めて訪れた北軽井沢の大きな環境で、皆と一緒に表現することを、心から楽しみました。
そしてここで得た気づきは、今の日常でも大切なものになっています。
ワークショップの前半は、自分の中の「餓鬼」と向き合う苦しい時間でした。
中でも一番苦しかったのは、3日目のネガティブマップを作った時です。
自分が恐れるものをたくさんマップに貼った時、私はその世界に引っ張られ、翌朝まで感情がフリーズする状態になりました。
翌日、その対となるドリームマップに自分の夢や希望を貼っていくワークも、最初は動くことができませんでした。
それでも、「まずはニュートラルな自分に戻るために、マップに色を塗る」工程にとりかかりました。
「黄色を塗りたい」という感覚ははっきりあったので、ゆっくりゆっくり、筆を動かす。
最初は「なんでこんなことやってるんだろう…」と重たかった身体が、画面がだんだん黄色くなるにつれ、少しずつ楽しくなってきました。
皆が選びたい写真を探しに行き始めていたけれど、「もう少し、満足するまで塗ろう。」と、ただただ色を塗っていると、いつの間にか、すっかり楽しい気持ちになって、感情や感覚が感じられる自分に戻っていました。
「私、できたじゃん!自分の力で立ち直れた!!」と、”レジリエンス”を初めてはっきりと体感し、腑に落とすことができました。
そうして出来上がったドリームマップは、「やりたいと思いながら、できるのにやっていなかったこと」がたくさん貼られていました。
いろんな言い訳をしたり、どうせ小さいことだと決めつけて延ばし延ばしにしていたことばかりで、「私本当にやりたいんだ。自分で、できるじゃん。やろう。」と反省しました。
そして4日目の亥士さん、エリさん、AMRITAの演舞は、心からワクワクしました。
大きな画面に描くエリさんから、ドキドキしながら身体の奥から沸騰するものを放出する感覚、緊張や真剣さとか、大きなものに挑む時の人間の力をゾクゾクと感じて、「私、これ知ってる!!!この感覚知ってる!!!」と、いてもたってもいられないような、見ているこちらもゾクゾクしました。
そうだ、何かに挑む時の、めちゃくちゃ怖いけど、自分の力を全部使い切るような、力を発揮する感覚。
それが「生きている」感覚だったことを、知っていたのに、感じたことがあったのに、忘れてしまっていました。
とても久しぶりにその感覚を目の当たりにして、自分の中が弾けて渦巻くような衝撃でした。
恐怖心にくじけて、生きることに消極的な状態に安住している今の自分が、あの体感をする自分までどう変化するのかわからないけれど、「また感じたい。あの情熱を持って生きたい。」という想いを大切にしたいです。
最終日の鬼と神の統合のムーブメントも、自分の中の力を感じたワークでした。
亥士さんが奏でる音は、自分の感覚が鋭敏に、そしてどんどん大きく開かれていく感覚がありました。
鬼と神それぞれの世界をぐるぐると回っていた時、私は一度、鬼の世界でしゃがみこんで動けなくなりました。
その時「今の日常の私は、この落ち込んで動けなくなっている状態だな。」と気がつきました。
そうして「動きたくない」という身体の声を感じながら、また皆の流れの中で歩き出した時、歩くことを嫌がる自分の声もちゃんと感じてあげていると、次第にまた軽やかな気持ちで流れの中で動けるようになりました。
ここでも「自分の感情を自分で認めて、レジリエンスする」ことを体験して、「日常でもこうすればいいんだ。」と気付くことができました。
今、このワークショップで作ったドリームマップが、自分の大きな希望の指針になっています。
そして小さなことから行動して、一つずつ叶えていってあげています。
生活の中で、自分の中に囚われて小さくなっているとわからなくなるけれど、「私はほんとうはなんでもできる。」ということを、ドリームマップを見て思い出します。
自分の中の餓鬼を見つめながら、「生きているうちに、自分の中で煮えたぎっているエネルギーを、全部出し尽くしたい。」そういう想いでいます。