参加者の声【VISION MAP 2025】確信のある自分になれたプロセス

わたしにとって「LIFE VISION MAP」のワークショップは、これまでの生き方からの卒業式と、新しい生き方への入学式をしたようなワークショップでした。

生き方を変えるというのは、ワクワクする反面、不安や怖さがつきまとったりして軽くサクッとはできないように思います。でも、このワークショップのプロセスが儀式の役割をしてくれたんだと思います。しっかりと重厚なステップを踏んだからこそ、「これまで」と「これから」の境目を作って、新しい歩みを始めることが出来たのだと思います。

「これまで」のわたしは、夢や目標を掲げることもできていたし、それに向かって進むこともできていました。しかし、いつからか、夢や目標を追いかけるたびに感じていたワクワクやキラキラは薄れていき、楽しむ気持ちよりも未来への不安や恐れがどんどん増えてしまっていました。

新しいチャレンジをすれば壁が現れることはわかっているし、その壁と対峙することは敵と戦うようなことではなくて、わたしがわたしであるために必要な機会なんだと理解しようとしても、でもどうしても今いる場所から身動きが取れないような日々がしばらく続いていました。

そんな頃に参加したこのワークショップでは、気付くと、そんな自分の今の状況をアートで表現していました。
黒の画用紙をギュッと握りつぶしたいびつな形が点在していたり、だけど、キラキラと反射する折紙で作った紙吹雪も舞っているような、暗いのか明るいのかハッキリせずにどこにも行けないアートが目の前に広がっていました。

あまり意図せずに身体に任せて表現していったのですが、少し引いて全体をようやく見渡せた時、「あぁこれはわたしの歩んできた人生なのかもしれないな…」と掴めた気がしました。

さらに、「ようやく見ることができた」と安堵したのを覚えています。

見ることができたというのは、今の自分を見つめることができたというか、向き合えたというか、触れることができたというか、そんな感覚です。

きっと、「これまで」のわたしは、過去や未来には目を向けるけど、肝心の今ここにいる自分を見つめることを蔑ろにしていたのかもしれません。もしくは、自分への触れ方は知っていると思っていただけで、あまり知らなかったのかもしれません。


そこから、今の自分に目を向けたところで、「これから」が動き出した気がします。
目の前にある黒さやいびつさが目立つアートに触れて対話をしてみると、「人生はなんて豊かなんだろう」という思いが湧いてきました。真っ直ぐじゃなくてキレイでもなくて、ところどころ寂しくて、だけどしっかりと存在しているそのアートが、さまざまなドラマがある人生の面白さを改めて伝えてくれている気がしました。

「こうやって自分に触れるだけで、今の自分に必要なことがちゃんと訪れてくれる。だから大丈夫なんだ。」

そんな思いが頼もしい相棒になってくれて、最後に大きな大きなVISION MAPを作成することができました。

ここではさらに意図せずに、心が向くままに、ワクワクに従って、ずっと集中していました。
このワークショップに参加する前の自分では、不安や恐れが邪魔をして、ここまで心の向く先をキャッチできなかったかもしれません。

しかし、今は、自分は素晴らしいところにだどりつけるし、だから、今をたくさん楽しんで、人生を面白がっていていいんだ、と思えます。

完成したVISION MAPには、わたしが知りたかった「これからのわたし」や「わたしの可能性」が詰まっていました。
これを自分が作ったのかと思うと、とてもとても嬉しいです。

これからもわたしの人生には不安も恐れもあるだろうと思います。だけど、「何がどうなっても、わたしがここにいる限り、わたしがわたしに触れるたびに、ちゃんと然るべきところに辿り着ける。」そんな確信を持っている自分になれた最高のワークショップでした。

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