271

この世のあれこれを思い煩うことは何に役に立つでしょうか?もしも、答えが見つかったら、すぐに実行してみてください。

そこで何が起こりますか?
心配は安心に変わりましたか?

もしも、思い煩うことばかりで、何も対処しないのなら、なぜ思い悩むのでしょう?多くの人は、変えられない事に抗い、変えられることに躊躇していることのほうが多いのです。そして、思い煩うことで、立ち止まって考えることが板についてしまっているものです。

270

子供時代、自分のネガティブな感情を親に受け止めてもらえなかった悔しさは心残りとなり、心の底に蓄積されたままになっています。それらの完結されていない思いは、いつか日の目を見ることを願っています。表現することを赦され、見守ってもらい、受け入れてもらえることを切望しています。

生きているとたびたび心地良くない出来事に出くわしますが、それは、そういった自分の未解決の感情を救うきっかけとなるわけなので、避けることではなく、むしろ、チャンスだと思ってください。

269

心を揺らす出来事が起こった時、心の揺れを無理矢理止めようと無視したりどこかに押し込めてまうのは良いアイデアとは言えません。もしも、好ましくない出来事が起こった時(起こったように感じた時に)感情が揺れて、不調和を感じたら、まずそれを止めたり、押し入れに放り込んだりしないで、まずは観察してみましょう。

心の揺れやネガティブな感情は、居心地悪いものなので、ついなんとかしようと躍起になってしまうものですが、そんな時の感情は、自分の手に負えるものではないのです。無理やり、無かったことにしようとすると、それは自分の中で燻り、いつしか意味のわからない落ち込みの原因となってしまいます。

268

期待は限定した結果に執着することから、危険を伴う行為になってしまいます。期待の持つワクワクとした高揚感はそれ自体悪い物でもなんでもありません。

この純粋なエネルギーを効果的に使うためには、結果や可能性について、自分の頭でイメージするものに捕らわれずに、「何が起こるか楽しみにしよう」と、そして、「もしかしたら期待以上の事がやってくる」と思い込んでください。

267

何かに期待しようと思ったとたん、頭のどこからか「騙されるよ…」という声が聞こえてくることがあります。その声の裏には、「期待は裏切られる…」という思いがあるのですが、これは立派な観念です。

人間が、「信じたいことを信じられず」に、「信じたくないことを信じるしか無い」のは、この思い込み(観念)が働くから。これまで、期待し信じては、当てが外れ落胆を繰り返してきた経験から、その不快感をもう味わいたくないという思いが働くのでしょう。

不信は、傷つきやすくなった自分の心を守るための防衛本能の声なのです。

266

やるべきことがあるとしたら、それは「楽しむこと」「休むこと」ぐらいです。好奇心が高まったら、ぜひ楽しんでください。そして、疲れたらただ休んでください。それがエネルギーを順行に働かせる秘訣です。その他にやらなければ困ってしまう事態など、そうあるものではありません。日常はやらなければならない事、やるべき事などの雑事で溢れています。

しかし、そのすべてが価値がないということではありません。それらは、かつて自分がやりたかったことなのです。やっている課程で、このエネルギーの使い方を間違ってしまうと、気分が停滞し、やがてやりたいことを見失ってしまうのです。