769 誰でも、理解されると嬉しいものです。でも、理解されることが当たり前だと思ってしまうと、様々な葛藤が生まれます。理解されないことで、傷ついたり、憤慨したり、落胆します。このとき、起こっていることは、自分とは異なる人が、自分のことを解らなかったという、自然な現象だけなのです。
768 怒って相手に自前の正論を主張しても無駄です。相手も、異なる正論を持っているのですから。どうしても、自分の論理を認めさせるためには、力尽くで打ち負かすしかありません。そうすることで、見せかけの平和が訪れるのでしょう。
767 無意識はカオス(混沌)です。それらは、荒唐無稽であり、理不尽です。そして可笑しなことに、私達は、その理不尽な衝動に突き動かされ、曲芸の玉に乗って演技を披露しているサーカスの芸人のようです。こんな風に、自分を貶める言い方をするのは、理不尽でしょうか?
766 怖れから逃げれば逃げるほど、怖くなります。避ければ避けるほど、怖くなります。見ないように蓋をしたら、よっぽど危険です。それでも、怖いので逃げてしまうのが人間なのですが、可笑しなもので、怖れが現実になった時、案外気が休まったりするものです。
765 怖れを越えて、自分にとっての真実を話すということは、本音を言うこととは、違います。核心について話すということです。正直さとは、真実について、心を開いている状態です。正直に在ることは、あるがままで生きる基本です。
764 自分自身を大切に扱うなら、他人もあなたを大切に扱ってくれるでしょう。自分を信じるようになれば、他人もあなたを信頼するようになるでしょう。自分と向き合うようになるなら、他者と向き合うことも怖くなくなるでしょう。それらを、他者に求めるのではなく、自分が自分にすることが大切です。