733 たまには本やパソコンを閉じて、自分だけの意識の空間(I空間)から出てみましょう。目の前の人と何気ない会話を始めてみませんか?自分が何を感じ、何を考えていたのかを、正直に話してみましょう。そして、相手が何を感じ、何を考えていたのかを、在るがまま受け止めてみてください。心の中に他のだれかと共有する空間(we空間)が出来たとき、自然に安堵感が訪れたり、新しいアイデアがやってくることがあります。
732 あなたが興味があるのは、あなたが手にしているぴかぴかの腕時計ではなく、真新しい家でもなく、お気に入りのドレスでもありません。あなたが一番、興味をもって注意を向けるのは、<テレビの映像・パソコンの画面・書物の文字・おしゃべり・目の前にある美味しそうな料理や、頭痛や絶え間ない思考や妄想>などです。それらは、絶えず変化し、目の前で動いてします。つまり人間は「変化しない物」を見続けることは苦手なのです。
731 あなたは、努力しないでも息をし、心臓を動かしています。それは、自然に起こっているあなたの「生命」の表現です。行動や思考も実は、自然に起こっている表現です。駅に行くという行為も、考えてやっているわけではなく、意図すると自然に身体がやってくれます。そして、意図もどこからかやってくるひらめきです。
730 もしも、あなたが今日絶望したとしても、あなたの人生がダメになるわけでもなければ、喜びに満ちているからといって、幸福が保証されるわけでもありません。ただ今日は落ち込んでいるというだけで、それが永年続くわけではありませんし、喜びも次の日には薄れることでしょう。これは、神が保証してくれています。
729 心はあなたではありません。心はほとんど、思考で覆われています。しかし、心が思考というわけでもありません。心は、ほとんど「怖れ」という感情で覆われたスクリーンのようなものです。しかし、心のスクリーンが、感情そのものでもありません。それは、あらゆるものを映し出す真っ白な布のようなものです。本当のあなたとは、その布に気づいている存在です。