565

他人に壁を作って生きている人は、かならず自分に対しても壁を作っているのです。
人から傷つけられることを怖れ、人を批判し、理解されないことに憤る人は、自分自身の傷ついた声に耳を傾けることもできず、自分を知ることを怖れ、魂の声に耳を塞いでいます。孤独とは、そんな状態のことを云います。

564

自然はすべてが在るがままです。自然の生きものたちの中で、唯一在るがままでいることを恥じるのは人間だけです。
なぜ、自然でいることを選択せず、自然さえ思うようにしようとするのだろう? 人間とは、そんなに偉いのでしょうか?

563

自分が本当に成長しようと決心したとき、分離した自分を統合せざるを得なくなります。
自身のシャドウを統合するためには、在るがままの自分を受け入れることから始めます。

562

自分が嫌いなタイプの人が目の前にやってくると、あなたはその人を平気で批判します。「信じられない…」と、云って。

自分とは似ても似つかないその人は、心のゴミ箱に捨てられた自分が映っていることに、自分は気づけないのです。
それを心理学用語でシャドウといいます。

561

自分が嫌いだと思う人物に自分がなっているとき、自分は自分に落胆します。
そんな自分を見たくないので、嫌いな自分のパーツを切り離し、ゴミ箱に放り込みます。そして、誰もかたづけないゴミ(切り捨てた自分自身)は、心の奥底に放置されたままになります。

そのゴミは放置されたままにすると悪臭を放ちます。そうなっても触りたくない、片付けたくない場合は、ゴミ箱ごとコンクリートで塗り固めていきます。

自分の見捨て行為は、こんな風に繰り広げられていくのです。

そして、気づくと、目の前に、以前、ゴミ箱に捨てた大嫌いな自分と同じことをやる人物が表れて、その人に翻弄されて生きることになるのです。

560

大切なのは、他の誰かの真似をすることでもなく、誰かと競い合うことでもなく、最高の自分になることです。

最高の自分になることは、頑張って出来る事ではなく、最大限にリラックスすることで可能になります。