参加者の声【表現アートセラピー テクニカル集中講座 in 北軽 2017】自分と繋がること

今までセラピーっていうと「癒しを享受するもの」っていう印象がありました。しかし、ここでのワークは全く違っていて、自分が自分として心地よくいられる「あたりまえ」の状態を、自分自身で創造していくことをゴールにして、そのために、居心地の良さを実感しながら、基盤を整えていく、という感じでした。

具体的には「今、ここにいる」ことを意識して「自分自身と繋がる」ことをワークの中で実践しました。

これまで勉強してきた中でこういう漠然としたことは何となく良いことなんだとは思っていたけれど、それと同じくらい「今いちよく分からない」未知なるものだと感じていました。

わからないまま、ワークで絵を描いたり、体を動かしていくうちに、なんとなく「今ここで、自分と繋がる」感覚を実感し始めました。
自分の中の全ての感覚が開くことによって、いつもは聞こえない「自分の本当にやりたいこと」「真の欲求」の声が自分に届く。それが「自分と繋がること」なんだと実感しました。
そして、「創造」って、そういった「どうしてもこれをみんなに伝えたいんだ…!」っていう欲求から生まれる表現なのかなって思えました。
(逆に本来、感性豊かな芸術家が「承認されたい」「お金を得たい」という欲求のもとで何かを創造しているうちにおかしな感じになるっていう話を聞いて、妙に納得しました。)

うーん…言葉ではなかなかうまく伝えきれないのですが…
とにかく自分はこの5日間で、自分のエッジ(限界/無意識に作り出した自分の制限)を1つ超えた気がします。
「エッジを超えるとき」、人によっては、体に影響がでることがあるそうです。

当の私も、本当に具合悪くなり、最後のドラマワークの前に熱が出てしまいました。ドラマワークが始まってもふらふらで、「もうやりたくない」って思ったのですが、力を振り絞ってやることを決めました。
自分の番が来て、観客のみなさんが見てくれている中、思いっきり自分が心地よくなるまで泣いて動いて歌ったら、一気に体調が良くなりました。
本当に身体は素直に反応するんだなって…。

自分より一回り年の違う人たちと一緒に生活しながらワークに取り組んできて得た気づきや、そこでの気持ちのいい調和は、大学だけで学ぼうとしていたら絶対に味わえないものだったと思います。
お姉さんたちとお話しできてすごくすごく楽しかった。

どうしても文章にすると仰々しくて恥ずかしいような表現になってしまうけれど、実感して分かったことは、「自分と繋がっていればほとんどなんだってできるんだな」ってことです。

「忙しいから」「お金がないから」「能力がないから」って言い訳は自分の恐れや不安から作られる「自分を囲ってしまう枠」のようなもので、そんなもの、「自分の妄想でしかないんだ」って今なら思えます。

これまでは(芸術系の学部にいながら)表現することに自信もなかったし、自分には不向きなように思ってしまっていたけれど、そんなことは決してなく、自分と繋がっていれば、自分らしく表現することができるんだと体験を通して実感しました。
そして、表現する気持ちよさ・心地よさを感じたとき、「生きていてよかった」って本当に実感しました。
わたしはこれからずっとその実感を大切にしながら生きていたい。
わたしだけでなく、わたしのまわりの人たちみんなそれぞれの(表現)方法でそうした実感を味ってほしい。
そして、それぞれの輝きや個性を発揮できている世界を創造したい!と改めて思うことができました。

(10代/女性/大学生)

REPORT テクニカル集中講座2017

「気づき」「絆」「調和」

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