人に優しくしたかったら、人に完全に優しくしてもらう。
この体験が一番の近道と知りました。
他人とお泊まりなんて出来ないと思っていました。
しかも何十年ぶりです。
でも、それでも参加しようと決心できたのは沸き上がる「参加したい!」という強い思いと、エリさんと麻衣子さんの存在があったから。
そうやって決意して参加したワークショップが始まると、頭痛や肩こりが酷くなり、あまりの辛さにワークから脱走して、麻衣子さんのところに喋りに行ったり、煮詰まっては海に行って海水に触れて放出したりを繰り返して、なんとか一つ一つのワークをやりとげることができました。
長い紙に、生まれてから今までの人生に起きた印象的な出来事を思い出し、その時の感情や想いを時系列に描きだすワークがありました。
去年だったらもっと強い感情があったはずの場所には、思ったよりも静かな感情のイメージが描かれており、私の未解決の感情達は徐々に浄化され解放されていた様です。
不思議な程「そういう事もあったな」と言う感じでもう過ぎ去った事と捉えていました。
今、改めて眺めてみると、起きたことはたいした事ではなかった。
でも、私の中のチャイルドが「酷い事をされた」「大事にされなかった」と信じていたからずっと哀しかったのです。
タイムラインを描き終えると、不思議なほど、辛い、哀しい感情はありませんでした。
失敗した事に印を付けても、そういう事があったな、くらいでした。
私はとても静かで平静にこれまでの人生を眺めていました。
そんなふうに眺めていると、これからもう少し続く人生は、楽しく光に満ちた人生になって行くだろうと予感しました。これからも生きていると色々起きる。でも、それらは私を否定するものではなく、ただ「起きたこと」なんです。
私は揺らがずに、ただここにいるだけでいい。そして宇宙と繋がって安心して生きていいのだと思えました。
とはいえ、長い間積み重なってきた想念や観念がまだまだ残っていますから、そこは今後もエリさんにに助けて頂きながら解放と浄化を進めていきたいなと思います。
ドリームマップは今年の春に作ったものより力強く、より鮮明に凝縮されたものに仕上がりました。
今回のドリームマップの台紙として渡された紙はまあるい円で、「全体」という感じがして好きです。全てがまとまり調和するイメージ。
もう少し隙間なく美しく仕上げたかったので、それは来年の春への課題とします。
ドリームマップが完成した後、参加者の方とエリさんと私の3人のグループワークをしました。
1日目に白い粘土で作った自分の魂の玉と、怖れの感情を表す紙の両方を、手に持って、ドリームマップに向かって歩いていくワークです。
ドリームマップに向かって進もうとする私を、「エゴ美(ミ)」と名付けたネガティブエゴ役のエリさんが、あらゆる難癖をつけて、手足を引っ張って、夢に向かって進ませまいとします。
エゴ美は、ひどく強烈で、私の痛いところをついてきて、彼女を納得させて、前に進むことが大変困難でした。「夢に向かう」とは、そういうことなんだと身体で体験しました。
その時にエゴ美に言われた言葉は、今まで私が私に言ってきた言葉たち。
何というネガティブの固まりなのでしょうか。
それを選んでいたのは紛れもなく自分です。
エリさんは、ワークショップの中で、私たちの心の状態について「地下付きの8階建てのデパート」 のたとえ話をしてくれました。
地下は「無気力」なエネルギーの階。一階は「悲しみ」2階は「怖れ」・・・上に行くほどポジティブなエネルギーで、最終階の8階は「平安」の階という構造になっているデパートです。
エリさんは「それぞれの階でそれぞれのエネルギーに応じたものを販売しています。だから、もし、自分の夢が平安に満ちている夢であれば、自分がまず「平安」の8階に行かなければ、それを手に入れられないのです。地下に居て、平安の階に売っているものをうらやましく眺めていても手には入らないのですよ」と説明があり納得しました。
光を目指せば輝いた人生があるのに、わざわざ暗く辛い場所を選ぶ必要はないのです。(※)
夢へ進むなかで、エゴ美が私に言ったこと、また、その中で、私が決めたことを思い出しながら、私は8階に行きます。もう地下へは戻りません。それが、私の秋分の日の約束です。
冒頭に書いたように、ワークの体験に加えて、2日間過ごす中で優しくされたことで、自宅に帰ってから、家族に対して、自然に優しく接する自分がいました。
すると向こうの方から声をかけてきてくれたり、なんとなく雰囲気が良くなりました。
今まで「自分に優しく」とか、「自分が変わらなければ他人は変わらない」とか色々な方に言われてきたけれど、頭でそうしようとしても上手くいきませんでした。
でも、今回、優しく接してもらえて、自然に自分にも人に優しくできる自分がいて、体験に勝ることはないのだなあと、声をかけて来る家族を見て感じました。
二日間という短いワークでしたが、濃厚で滋養のある時間を過ごせました。
優しく導いてくれたエリさん、ヴェジタリアンの私の為に野菜たっぷりメニューを作ってくれた(雑談もいっぱいしてくれる)麻衣子さん、それから一緒にワークをして下さった参加者の皆様に感謝です。
良い日を過ごせました。
ありがとうございました。
※感情のデパートの説明は、吉田エリ著書「もう落ち込みたくないと思ったら読む本」に詳しく掲載されています。