参加者の声【ファシリテーター養成講座2023】コミュニケーションの旅:成長と挑戦

このファシリテーター養成講座を受けるのは2回目です。

1回目に講座に参加した時、自分や相手への向き合い方が変化した経験があり、その時の自分の視野の広がり方に感動し、再びこの講座を受けたらどのような変化をするのだろうという思いで、講座に参加することを決めました。

初日はオンラインから始り講座では画面いっぱいに参加者の顔が映りました。
その瞬間身体が硬直し、とても緊張したのを覚えています。
ちゃんとできるか不安で目が回りそうでしたが、私はこの講座に対して「どうあるか」を自問自答し、「勉強としてしっかり受けよう」と心構えを決めました。

そこから始まった数ヶ月、私の中でテーマが分かっていきました。

「コミニュケーション」

私は大勢の中で「自分であること」が苦手で、どうしても殻に閉じこもってしまう。

講座の中でグループ分かれた時も、そのグループに私がどれだけ溶け込むかが最初の課題でした。

常にグループの中で「自分の安全」を求めていたので、「どこにいてもオープンになれることが目標だ」と言われたとき、私の中で怖れと葛藤が生じました。
しかし、その怖れと向き合うことが今の自分の成長には必要だと思いました。

しかし、実際に、グループでの関係性を高めるための「対話」のワークの中で、仲間に意見を伝える場面があったのですが、私はほとんど自分の想いを伝えることが出来ませんでした。

私はなぜ自分の意見をいえないのだろうと自分に問いかけると、「私の意見は聞いてもらえないと思っている」ということに気がつき、自分は受け容れられないという怖れと観念を抱えていることがわかりました。

そして、同時に、「あなたはどう思う?」と言われることで「私は必要とされている」と安心している自分にも気がつき、「承認して欲しい」という欲求があることもわかりました。

このように、グループの中でのコミュニケーションを通して、自分の観念と欲求がどの様に自分に作用しているか知っていきました。

そんな中、「あなたのコミニュケーションは一方通行だ。」と、ある時、エリさんに教えてもらいました。

そこで、「そもそもコミニュケーションってなんだろう」という原点に戻され、そこからまた自分を見ていくきっかけになりました。

ファシリテーター養成講座では、自分の作ったワークをみんなに提供するという機会が与えられます。

私はこの講座で「コミュニケーション」というテーマにずっと向き合ってきたので、それをテーマにしたワークを提供してみたいと思いました。
しかし、自分自身がまだ落とし込んでいないことをワークで提供することはとても難しいことでした。
それでも、チームメイトの二人に相談して、何度も何度も練り直し、話しにつきあってもらいながら、仲間に自分のことをさらけ出していけたことは自分にとって、とても貴重な時間でした。

話合いの中では、私の中からいろんな感情が湧き上がり、涙も流しました。

泣くことが逃げの手段であることに気づき、私の生体はどこまで捻じ曲がり、世界に順応させようとしているのかを考えると、人間の凄さを笑いながらも痛感しました。

そしてそこは残念ながら克服は出来ませんでしたが、次の目標が見えました。

全5回ワークショップが終わった時、安堵とともに不安が押し寄せていました。
ワークショップで体験したことを実生活で活かすことができるのだろうか、私はワークショップを提供できる人間になれたのだろうか、と。

でも、ファシリテーターとして重要なのは、スキル以上に「素直であること」と「今ここにいること」だと再確認し、日常生活に戻りました。

その後、ワークショップを開催しました。
参加人数6人。参加者の皆さんは個性豊かでした。
ファシリテーターとして、そのグループをコントロールするのではなく、寄り添って見守ること。
素直でいられる空間を作り、チャイルド意識ならないように、「自分」をしっかりとホールドすることを心がけました。

こうすることで、「自分」が面白いほどに見え、ワークショップを開催することこそが、自分にとって、次なる成長に必要な時間かもしれないと感じました。

「できないと思う自分」をただ抱擁するのではなく、寄り添い支える。
それを自分が自分にできるようになることが、グループをサポートする土台になると思いました。

ファシリテーター養成講座が終了してから、この数ヶ月、私は人と一緒に過ごす時、インタラクティブなのコミュニケーションを意識し、その中で自分の内側に起こることを観察しながら生活しています。
その結果、ありたい自分がどんな自分であるか明確になり、また、人といる時間も「自分らしく」いられるようになってきていることを感じています。
これからも少しずつですが、いつまでも変化を楽しみたいと思えました。

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