図書館でふと目に入ってきたエリさんの「表現アートセラピー」の本。その頃ふと浮かんできた「日常からはなれた空間に行きたい」という気持ち。偶然が重なりあって、直感的に申し込んでいた。
それは間違っていなかった。
これは私の人生に必要な出会いだった。
書き表せないくらい素敵な出会い、時間、気づきになった。

絵を描くこと、作ること、踊ること、自由に…とにかく表現が苦手で嫌いな私にとって、一つ一つのワークが不安だった。

一番印象深いワークは、粘土を持って踊ったこと。
女性性と男性性を感じてそれを表現するという説明を聞いている時、（踊る？？女性性と男性性を表現する？？どうしたら良いの？私にはできない。踊れない。怖い。）と怖さと不安でいっぱいになり立っていられなくなった。

2人組になりパートナーが先に踊ってくれた。
手にした粘土に集中して意識を自分に向けているのが伝わってきた。
踊り始めた。
それはとても素敵だった。
内なるものが身体を通して動き出しているようで、とても美しかった。
私はその動きをクレヨンで写しながら、自然と涙がこぼれていた。
彼女の命の力を感じ、今まで感じた事のない不思議な感覚になっていた。

いざ自分の番。怖くて動けなくなった。頭が痛くなり体が重くなってしゃがみ込んだ。
逃げたかった。
動くまでに時間がかかっていた私を、パートナーは優しく温かく包みこんでくれていた。
何かが変わる、そう思って心を決めた。
彼女の踊りで感じたように無になって音楽に身を任せてみよう。

覚悟を決めて粘土を手にして、エリさんの導入の声に身を委ね、無心になって粘土に集中した。
音楽が流れると不思議と体が動き出した。
どう動くか、次はどうするかなど何も考えずに自然と体が動いていた。

とても心地よかった。自然と涙がこぼれながら踊っていた。
これが湧き上がってくる表現…私にもそれがあったんだ！
なんとも言えない心地良さ…喜び…
解き放たれたような、満ち溢れたような、書き表せない不思議な感覚だった。

シェアの時間も私にとって貴重な時間だった。
エリさんのお話で自分を見つめ、振り返り、自分とつながることを感じることができた。
エリさんは、私の事を全て知っていて、私に向けて話してくれているかと思うくらい、全てのお話が心に響いてきた。
エリさんのお話が5日間を通して、自分の中に染み込んでいった。

ワークで感じたことを、みんなでシェアできることで、気づくことや湧いてくることが沢山あった。
みんなの話から、もらうものも沢山あって好きな時間だった。
ここに集まった人はみんな、心を寄せて話を聞いてくれて、受け止めて認めてくれて、心の話も自然とできた。
心地の良い空間だった。
私が変化していく様子を感じて、その変化を喜んでくれたり、美しいと言ってくれる人もいた。それがとても温かくて嬉しかった。
最終日のシェアでは「ここにいる一人一人が愛おしい」と言ってくれる仲間もいた。

ここだからこそ、こんな素敵な仲間に出会うことができた。

心と心がつながり合う
私はそれが好き。
今までもそうありたいと思ってきた事を思い起こさせてくれた。
私が大切にしたいのは　心と心のつながりだと気づくことができた。

私はどのワークも、ワーク以外の時間も、一つ一つが心の奥深くに響く事ばかりで、自然と涙がこぼれてくることが沢山あった。
『涙は魂の声だよ』と教えてもらった。
私は今まで、周りばかりを気にして過ごしてきて、本当の私がいなくなっていたらしい。

この5日間の一瞬一瞬が、私の中の私に響いて、私の魂が動き始めたようだ。

私の中にちゃんと何かがある！
私にも命、魂がしっかりあるんだ！と感じることができた。
自分の言葉として「魂」を使えるようになっていた。

最終日とその前日、みんなで輪になって踊った。
体が自然と動き出し、声を出しながらみんなと一緒に、ただただその場を楽しんでいる自分がいた。
踊りなんてできない、嫌い、恥ずかしいと思っていた私が、
踊ってる！！　何これ！？　すごい！！と独り言を言いながら踊っていた。
こんな自分がいるなんて！！
こんなに自分が変わるなんて！

これを書きながらまた涙を流している。

この変化した自分が日常に帰ったら、元に戻ってしまうのではないかと不安も感じていた。
でも……家に帰った瞬間から、明るい世界になった感覚！　同じ家、同じ家族なのに！
自分が変われば周りの世界も変わる事を実感した。
今も日常のプチストレスや、気持ちの波はあるけれど、
ワークショップで感じることができた『私』は、確かに私の中にある！と確信しています。
それがあるから私は大丈夫！そう思えます。

この5日間は私の宝物です。

エリさんの本に出会えて、ワークショップに参加できて、仲間に出会えて、本当に本当に良かったです！！
エリさん、スタッフの皆さん、そして5日間を一緒に過ごしてくれた皆さん、本当にありがとうございました。