参加者の声【定期専修講座2023】心の水面をそのまま表現する

2年前から心の学びをはじめて、その流れの中でアートと出会い、アトリエワイエスという場所を見つけました。カウンセリングセッションやワークなどを散々やってきたけれど、それらとは違う方法で、閉じている自分の心や感性をもっと開けるんじゃないか、そんな期待を持って申込をしました。

印象に残っているのは、からだを使ったミラーリングやみんなと一緒に踊ったこと。
相手の動きを追っているうちに、動きも心も合っていくのがわかった。おもむくままに身を委ね動かすことで、自然と今この瞬間を楽しんでいた。初めての体験だった。
考えて考えて疲れてしまういつもの自分とは違う視座に立っていたように思う。それがとても気持ちよかった。
毎回のように使用する色とりどりの布がまた軽くて美しくて、肌触りだけで身体が落ち着いた。時には外界から守ってくれるベールのようで、時には透けて揺れる心の水面のようだった。
表現アートだから、そりゃ身体も使うよね、、と思いつつも、こんなに動くの?!と正直驚かされました!でも、今でも1番に思い出すくらい楽しかったことが、もっと驚きです。
なぜなら、人前で踊るのなんて恥ずかしいと今まで思ってたから。絵を描いてみんなに見せるということですら最初はドキドキしてたのに、半年の間で色んなことが変わっていた。
そして、小学生まではからだを使って遊ぶことがとても好きだったことも思い出した。それなのに、すっかり大人ぶって遊ぶこともなくなり、私は子どもをやり直したかったのかもしれないなと思った。

もう一つ印象に残ったワークをあげると、紙芝居をつくったこと。自分のことではなくて仲間のことを絵にして物語までつくってしまうというワーク。まだ、数回しか会っていない相手のことを想い作品をつくる。そして、自分の作品も仲間がつくってくれる。そんなことができるのだろうか?という不安の中、仲間が思いがけない物語にしてくれて、発表を聞いたとき本当に感動した。そして、その想いを伝えた時に、また相手が喜んでくれて、こうやって感情や感動は受け取ったり渡したりできるんだと知った。

半年間、月に1度だけ集まるという仲間だったけれど、毎回ご飯を共にし、一緒に涙して、笑い合って、とても濃い時間だった。土日を一緒に過ごした後、家に帰るのが不思議になるくらいだった。
自分の内面を表現するだけでなく、それぞれにちがう個性を認め合うということが、どういうことなのかを体で感じる講座だった。

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