今回は私にとって2回目にあたるTAOをテーマにしたワークショップでした。初めてのオンラインに最初は戸惑う部分もありましたが、自分のペースでじっくり向き合うことができ、主宰のエリさん達もサポートしてくださるので、日常が表現アートと変容の場になっていました。画材を用意する、家で絵を描く、必要なものを屋外に探す、取り組むための時間を自分のために用意する…それら全てがワークの一部だったなと思います。
ワークでは絵を描いたり表現し、石や粘土などを内面世界のメタファーとしながら、その手触りや重みを体感しながら心の世界へ取り組んでいきます。それらがいかに効果的で深い波紋を精神と現実の両方に投げかけるのか、今回改めて実感しました。瞑想など、内面にアプローチする様々な手法がありますが、心と体、創造のエネルギーをすべて活かして取り組む表現アートは、どんなに向き合おうとしても向き合いきれずにいた領域をユニークな方法を通して、驚くほど真っ直ぐに炙り出し解放することができるので面白いです。
また今回、内容が多岐にわたり盛り沢山だったのですが、私はアトーメント(贖罪)のワークに特に影響を受けました。今までの人生における、被害者だった自分、加害者だった自分の両面と向き合い、被害者も加害者もないということに気づきながらそれらを手放し、赦し、祈り、感謝し、統合していくワークなのですが、これらによって3キロくらいの荷物を降ろしたという体感がありました。
ワークしていると、今まで怒りや被害者意識を感じていた人が何人も出てきたのですが、それらの人々に対して私は文句や怒り、ジャッジメントを相手に持つという形でもれなく加害者としての役割も果たしていることに気づきました。その意識があったら重たいのは当然なのですが、その仕組みとじっくり向き合うことが今まで難しかったのです。
このアトーメントの後に目覚めたある朝の爽快感は衝撃的なほどで、実際に家にあった過去の古い荷物を捨てることができました。さらにワークの流れでここ数ヶ月、心の中でしこりを感じていた人間関係の相手と再び話すことができたので、現実面にも嬉しい変化がありました。
瞑想やエネルギワーク、対話のみ等だと、一時的に気持ち良くても場合によってはどこか曖昧なままな部分も、表現アートでは驚くほど炙り出されていくので面白いです。たしかに、向き合うことにはパワーが入りますが、その先の身軽さと爽快感、安らぎが素晴らしく、ワイエスのエリさん達のホールドも安心感があって、楽しみながら取り組むことができます。
また、光と闇、陰と陽だったら陽の方が若干強いよね、というイメージが自分の中にあったことに気づきました。しかし、昼より夜が弱いとか、月より太陽の方が強くて素晴らしいということではありません。ポジティブだけが素晴らしいといった観点でみない、タオの世界観はワークを受けたら終わりといったものではなくずっと探究していくような深いテーマだと感じますが、それらをアートを通して体感していくこと、その機会を頂けたこと自体がとても嬉しいです。
数日間のあいだに、沢山のワークと変容に出会えたこと。エリさんや他の参加者の方々とのシェアリングも楽しく、今迄もそうでしたが今回も参加できて本当によかったです。ありがとうございました。