参加者の声【テクニカル集中講座2023】表現・繋がり・そして<愛>

8月に参加したテクニカル講座。
これまでアトリエワイエスのワークショップに参加したことがなく、どんな場なのかも分からない。
そんなある意味、未知の世界で5日間も絵を描くなんて
私にとってハードルが高かった。

きっとこの講座では、自分の素を曝け出すことになるだろうし、
私にとってアイデンティティでもある「ファッション」を横に置いて、
汚れても良い服だけを数着持っていく。
メイクもいつもより薄い。あーイヤだ。。。

外見を飾るものはなにもなく
<この私>で向き合う。参加する。

イヤだもある。けれど、それに勝って「私はアートを通して自分を知りたい」と思った。
こうして私は、参加を決意する。

ドキドキしながら現地にたどり着く。とてもいい環境だった。
美しい自然と美しいアトリエ。
「自分の感覚を信じて良かった」と不安はもうなかった。

5日間、表現アートを通し自分と向き合い表現する。
とても有意義な時間だった。

参加しての気づき、感想を書いていこうと思う。

< 食事 >

驚いたのは食事だった。「いきなりそこかよ!」と我ながら思うけど
食事は人を癒し、受け入れる、大事なコミュニケーションであると分かった。

初めて会う人たちだが、
食卓を囲むと不思議と壁がなくなり、暖かい気持ちになる。

「美味しいね」

その一言で、通じ合うことができる。
人間は個性を持った生き物。なのに世界はそれをあーだこーだと違いについて言い争う。戦争を起こす。
そんな世界が広がる一方で、食事は繋がることが出来るのだ。

味わうこと、会話すること、同じものを共有し喜び合うこと

現代人はそれを、忘れてはいないだろうか?

食事の席で仲間と過ごす。
自分の内面の話やたわいもない話をする。

それがいかに人を癒し、繋がりを感じ流ことが出来るかを教わった。

< 私は、美しい >

私は、幼い頃からコンプレックスの塊だった。
外見、内面、能力。どれも大っ嫌いで外にも嫌いな人が沢山いた。
お陰様で数年前から心理学に出会い、自己探究が進み、大分自分に対する愛が取り戻ってはいるが
容姿コンプレックスはまだまだある。(ある意味それが強みにはなっている)

そんな私だが、完成した絵を見て
どの絵も美しいことに気がつく。
「嗚呼、私は美しいんだ」と。

繊細で、時に大胆な描写、色鮮やかだったり、黒が必ず入っていたり。こんなに美しさが、自分の中にあったんだと、認めざるを得なかった。ブスとか、汚いとか、美しくないと思っていたのは自分自身だった。
美しさの形は一つじゃない、沢山あるし多面的。
私の美しさを、愛し信頼していこうと思った。

< 表現=愛 >

私は幼いことから、表現者になりたいと思ってた。
アーティストになりたくて、いろんなものにチャレンジしたが
人に批判されたり、夢が叶わなかったりで挫折し、自分に絶望した経験がある。

夢を失い、なりたいものになれない私なんて意味があるのか。
私はなんのために生まれたのか?

でも、絵を描くと、自分が既に<表現者>であることに気がついた。

表現は、人に見せなくてもいい。
表現は、自分のために与えたらいい。

表現は、自分との繋がりを深く感じられる方法であり
ありのままの私でいいと教えてくれるもの。

だから表現は<愛>なのだ。

< 人には無限の可能性がある >

テクニカル講座に参加して、参加者さんの変容に驚いた。
「もう帰りたい」と泣いていた人が5日後には「皆、愛してる!」という。
自分の壁を突破し、表現を見つけた人、愛を取り戻した人、生きる喜びを感じる人。

人には無限の可能性があるのだなと実感した。
それは、変わりたい、超えたい!と皆が望んでいたから。
その瞬間に立ち会えたことが何よりも嬉しかった。

< 深い絆で繋がり合える >
これまで書いてきたことが全てここに繋がる。
何が深い絆の産むのか。
皆が相手を受け止め、否定しない。その人の存在に寄り添う
そのあり方が深い絆になっているのではないか。

< 愛 >

合宿が終わると、スタップのみんながこう言う。

「いってらっしゃい!」

いつだって私たちは繋がれるし、戻ってこれる場所がある。
それがどれだけ幸せか。

人の心を救うのは<無償の愛>だとアトリエYSに教わった。

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最後に。
悩んで決めた講座だったが、参加してみて本当によかった。最高に楽しかった。

自分と繋がる方法を知った。

私は引き続き、表現アートと共に自分も人も癒していきたいと思う。

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