参加者の声「TSUNAGARU-繋 WS 2025」見過ごしていた自分の姿に気づいた3日間

シャドー、そしてインナーチャイルドというものをこの講座で初めて知り、そして自分と真正面から向き合ったのもおそらくこのワークショップが初めてでした。

まず境界線というものを学んだ時に、どこかで耳にしたことがある言葉ではありましたが、この講座を受けるまで自分自身に置き換えて考えたことがありませんでした。
常に必要とされたい、愛されたいという気持ちを外に向けていたため、仕事でもプライベートでも相手の境界線に入り込もうと必死でした。
その反面、自分の近い空間で関わりたいと受け入れた人がとても少なかったことに、ワークで描いた自分の境界図を見てびっくりしたことを覚えています。

シャドーワークを受けた時は、最初に自分にとっての嫌な人というテーマがあっても全く思い浮かばず、なんとなく仕事でいやなことがあった人を照らし合わせましたが、いざ向き合うと全く言葉が出てこずに、この感覚が何かも分かりませんでした。
そのワークでわかったことは、幼少期に助けを求めても気づいてもらえなかった自分をずっと置き去りにしてきたことでした。
人並みに勉強や運動ができないため、毎日のように同級生から身体や言葉の暴力を浴びせられ、それでも学校へ行けと両親に言われ、担任にすら笑って見過ごされたあの時間がいかに辛かったかを思い出し、愛される努力をする代わりに自分の痛みを全てシャットダウンしてきたことに気づきました。いつか見つけてしまうかもしれないその痛みは途方もない恐怖で、痛みを感じる自分さえも押し殺してきました。

最終日のワークでは、自分の城をつくるというもので、このワークはすごく楽しかったことを覚えています。
ただ作ることに夢中になりすぎて、気づいたらシャドーで気づいた自分の感情をそこで曝け出す形になってしまい、今思えば城のテーマからは離れていたように思います。

ただその後で作った自分の箱に語りかけた時に、これまで私が感じていたものとは違う達成感のようなものを感じました。曝け出す前の感情はすごく醜く大きく見えたものが、こんなに小さな自分の一部なんだと気づきました。
あの時に言えなかった、助けて欲しかったという気持ちを言えてスッキリしたのがとても印象的でした。

このワークを受けるまでは、信頼している家族がいてもどこか満たされない日々で、自分の何が欠けているかを問い続ける毎日でした。
必要なのは他者との対話ではなく、他でもない自分との対話だったことに気付かされました。
絵を描く以外では、まだ何をすれば対話というものができるのかは未知数ですが、とにかく寂しかった幼少期の自分に今は大丈夫だよ、と語りかけることから始めようと思います。
本当に素晴らしいワークショップをありがとうございました。

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