誰もが自分のネガティブな面に手をこまねいているのではないでしょうか?
自分の中の闇について、見て見ぬふりをする人、知ってはいながらどうしようもできずため息まじりの人。そのネガティブなパート(部分)が、自分のもう一つの人格、つまりインナーチャイルドの一面であることを認めたとき、はじめて課題として取り扱うことが可能になってきます。
しかし、インナーチャイルドはいささか手強い相手でもあるのです。
一旦、チャイルドの存在を認めることが出来たとしても、その存在を十分に受容する準備が整っていない限り、翻弄される人生に変わりはありません。
内面に存在するであろう複数の人格を想像したとしても、実感を伴わなければ単なるお伽話に過ぎません。しかし、その存在にアクセスする方法が有るとしたら…。
インナーチャイルドを見つける一番の瞬間は感情が揺れている時です。
彼らは、警報ベルを鳴らす門番のような存在です。自分が傷つく恐れがあるとき、自分の欲求が満たされないとき、そのベルを必死に鳴らします。
そのベルによって、私達は無意識に行動を選択してしまうのです。
そして、しばしばその行動は様々な軋轢を生む原因となって来ました。
ままならない自分の衝動や嗜癖にコントロールされた人生に圧倒されたとき、人間は自分の非力を信じ、被害者※(として)のドラマの中で生きることになります。被害者たちは、自分の人生を自分で創造したことを認めることが苦手です。
なぜなら、それはすべて被った出来事で成り立っているからです。
そんなドラマとは無縁だと思う人さえ、人生の中での困難な出来事にぶつかったとき、同じような意識になっていることに気づかず過ごしています。
しかしこれでは、永遠に醒めないドラマの中で出口を見失ってしまったままです。
インナーチャイルドが創り上げた幻想のドラマから抜け出すためには自分の作った現実を<幻想>だと見抜くこと。そうすることで初めて魔法が解けるのです。
感情という魔法にかかった意識を見つめる方法はこれまで沢山研究されてきました。
インナーチャイルドの言い分をしっかりと受け止め、その意図を探ってみると、意外にも本当の自分へ回帰する道のりを見いだすことができるのです。
そのためには、十分な時間と安心できる環境が大切です。
2011年のゴールデンウィークのインナーチャイルドワークショップは、祭日に恵まれたことで、じっくりと体験できるものになりそうです。
6日間という充実したスケジュールの中、チャイルドと出会い、対話を進めていきます。
今年のテーマは、<トランスフォーメーション=変容>
自分の中の要素の構成そのものが変化していくプロセスを体験していきます。
ワークショップは自分の人生をエンターテイメントとして捉え、自分がそのドラマの中でいかに楽しむか?というゲーム性に満ちています。
深く深刻なドラマであっても、真剣に取り組むことでいつしか、熱意をもってワクワクとテーマをこなしていく自分に気づくかもしれません。
インナーチャイルドのワークショップは他のプログラムと比較してみると、よりセンシティブなテーマです。
今回は特に、日常へのグラウンディングを促すプログラムと、セルフセラピーの要素も備わっています。はじめて、インナーチャイルドに触れる方、そしてこれまで何度もインナーチャイルドワークに参加した方にとっても、新しい視点を獲得できる興味深いエクササイズとなることでしょう。
※ワークショップの詳細・お申し込みはホームページへ
※写真は昨年行われた「インナーチャイルドワークショップ2010」で撮影したものです。
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