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あなたが人生のバスツアーに参加しているのだとしたら、あなたの役目は旅を楽しむことにあります。目的地を想いながら、ワクワクと窓の外の風景を眺めたり、同乗した他の客と会話を楽しむのもいいでしょう。
途中の風景や道筋を疑い、バスの行き先を疑ってバスガイドを問い詰めてマイクを奪ったり、運転手を脅してバスジャックなどしないでください…。旅がスリル満点になりすぎます。笑
旅を楽しむコツは、すべてを信頼しゆだね、今を楽しむことです。

ちなみに、バスの運転手は、あなたのハイアーセルフであり、バスや窓の外の風景はあなたが創造している世界であり宇宙そのものです。
あなたが、行き先を決めないのなら、他の誰かが決めてしまいますが、それに文句をいうのはちょっとお門違いです。あなたが今経験している現実(創造している世界)は、あなたが注文した世界なのです。気に入らないのなら、今から行き先を変えることは可能です。

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人生は、よく旅に例えられます。そう、人生は夢のバスツアーのようなもので、あなたはバスに乗っている乗客なのかもしれません。そして、そのバスがどこに向かうか自分は知らないのですが、(バスの行き先は決まっていません)乗客であるあなたが行き先を決めることができるのです。

もしも、決めなければ、行き先は決まっていないので、バスは適当なルートを辿るでしょう。一旦、自分が望む行き先を決めたなら、それを運転手に伝えるだけでいいのです。あなたは、その場所に行く道をしらなくても大丈夫。運転手はすべての道を熟知しています。

もしも、あなたが人生の舵取りに苦労しているとしたら、それは目的地に着くまで、あなたが運転手を信頼できず、ヤキモキしながら過ごして居るようなものです。

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たまに、自分で生きるよりも人を頼って生きたいと思う人がいます。(自分で歩くよりも、車いすのほうが楽だと感じる人です)しかし、そんな人もちゃんと役割を担い、人の助けになっています。それは、だれかをサポートしたいというニーズを持って居る人を助けます。

例えば、障害を持って生まれた人は、生まれながらに、誰かのサポートを必要とします。その人達は、ちゃんと自立した意識で、自分の役割を全うしているのです。

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怒りや憐れみで人をコントロールする必要などないのです。人の気を引きたいなら、その人にただ話しかければいいだけです。自分の気分を正直に話せばいいだけです。

「私はさびしい」「私は怖れを感じている」「私は力を失っている」…そんな正直な言葉は、人を引きつけます。そして、人々はあなたの話を真剣に聞きはじめるでしょう。

あなたが、自分を偽り、声高に、妙ににこやかに、批判的にならなくても、人は自分に注意を向けてくれるものなのです。

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自立している人は、自分の役割を理解しています。自分の役割(能力や資質)を理解していると、誰かと立場を奪いあうことがなくなります。パワーとは、内なる資源であると気づいているからです。

そのような人達は、力を与え合い、協働することを喜びます。そこには、葛藤や分裂はありません。一見、単なる理想のように聞こえるかもしれませんが、人間にとって、本来、それはとても自然な在り方なのです。

つまり、人間は自然な在り方を見失い、自分で立つことを疑ってしまったことから、世界は混乱をはじめたのでしょう。

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自立して生きるということは、人と関わらないという意味ではありません。独立し、自立的に生きる人は、むしろ、いろんな人と関わることができる人です。また、自分独りで生きることなど、人間には不可能だということを賢明に理解している人でもあります。そのような自立的な人は、人と協力し調和することを求めます。彼らが作ったコミュニティは、循環する社会を作っていきます。
それが、人間の求める世界なのです。