2年前、絵の描き方について書いた「絵が描ける脳をつくる」という本を出版しました。
その本はけっこう好評で、日本での出版早々、韓国から翻訳のオファーが来ました。
その後、すぐに今度は台湾からのオファーもあり、今私の手元には2冊の翻訳本があります。
まず1冊目に刊行された韓国版ですが、表紙のデザインはあちら風にリニューアルされたなんとも違和感100%の仕上がり!(笑)
いやあ、これが韓流なのですね・・と内容をチェック。
全く読めない(笑)
ハングル文字は私にとっては、象形文字のごとく、解読不可能です。
レイアウトはなんとなくそのまま使われているのですが、これ・・あちらの人はどうんな感覚で見るのでしょう? 興味深々です。
いつか韓国でワークショップしたら、ぜひ焼肉たべに行こう・・などとまったく関係ない夢はひろがります。
そして、今日第二弾の中国語バージョンが到着しました。
このパッケージを開けてびっくり!
表紙のデザインのなんたる変身ぶり。私がきっと店頭で見ても自分の本だと気づかないでしょう。。
それでも中身はハングルとは違ってなんとなく想像がつくのは漢字の恩恵。
私の名前も「エリ」というカタカナが中国語には無いので、漢字をあてはめてほしいという要望に本名に使われている漢字「恵里」が使われていました。
それぞれの本を見比べてみて、アジアの匂いがぷんぷんして・・うーん、良い感じです。
アジアは私にとって異国というイメージがあります。
私もアジア人なのに、ついそれを忘れてしまいます。
なんかもう西洋よりに生活しているんですね。
なにが一番ちがうのか、、というと、デザインかしら?
私自身が欧米のデザインに慣れ親しんで来たせいでしょうか?なんだか違和感というか馴染めないものがあるのですね。
デザインに共感は持てないけれど、古い伝統の様式などはそれぞれとても美しい。
現代アートのイ・ウーファン(李 禹煥)やナム・ジュン・パイク(白 南準)などは好きなアーティストです。 台湾のアートも然り、これまた元気です。先日も若手の現代アーティストが*ヴェネチア・ビエンナーレ(伊)や*ドクメンタ(独)でも活躍しているという記事を読んだばかり。アジアのアートもこれから元気になっていったらいいなあ。(日本もふくめて・・)
現代アートのような自由なステージはこれから沢山の可能性を若者に与えてくれるのだろと思います。
先に紹介した「絵が描ける脳をつくる」本は絵の描き方をご紹介するものですが、描き方が解らなくても絵は描けます。でも、やっぱりしっかり描きたいという人に向けて創った本でした。
ひとそれぞれ、絵の表現は様々。現代アートの壁を真っ赤に塗るのも絵なのかどうかわからないけれど、鉛筆一本で絵は描けます。
本ワークの講座を何度か提供していたころ、夢中で描く彼らの様子は涙ぐましいほど真剣そのもの。そして、本当に数日の後、ドローイングのコツをつかみ、自分の作品の出来に、涙ぐんで喜ぶほど感激してくれます。
それしても、思いますが、私は何かを創っているひと、表現している人を見るのが最高に好きだということ。それは1枚のスケッチでも、表現アートのワークでも。
表現した作品をただ見るのではなく、それを制作している人は本当に美しいのです。
その横顔が見れるのは講師やファシリテーターとしての特権ですね。
しかし、こうして絵を描く人が一人でも台湾に、韓国に増えてくることは嬉しいことです。
おまけに、アートセラピーの台湾バージョンがでないかしら?そうしたら今度は飲茶を目当てに台湾ツアーでもいかがでしょう?
あこがれのアジアへ
*ヴェネチア・ビエンナーレ
イタリア・La Biennale di Venezia 美術展覧会のひとつ。
*ドクメンタ
ドイツ・カッセルで開かれる世界で最も重要な現代美術の展覧会の一つ
私、ペン様は、日本語はもとより・・・
韓国語だって話せます。(実は韓国生まれ)
この度、中国語まで話せるようになりました。
表情一つ変えませんが具合が悪いわけではありません。