所有するという意識が足りないという意識を生みます。所有することは、エネルギーの停滞を生むのです。
人間は本来何かを所有することなどできません。所有することは、幻想にすぎません。
お金を持っているとしても、財布に入るのは限られているでしょう。
土地だって、手にはもてません。欲しいものをすべて手にすることなどできないのです。
肉体だって、生きている間の借り物のようなものです。死が訪れれば、この身体を返上するし、何一つ持っていくことはできません。(持っていっても邪魔なものばかりでしょうけれど)
ようするに、豊かさとは、イメージの中で循環するエネルギーのようなもの。人間は、そのイメージを受け取り受容するとき、瞬間的に豊かさを感じます。
しかし、その流れるエネルギーにしがみつけば、もっと欲しいという飢餓感に襲われたり、無くしたらどうしようという恐怖感も加わって、とたんに豊かさを感じられなくなるのです。