夏の軽井沢は、毎日がお祭りのような日々です。
ワークをして、そして、ディナーに明け暮れ、そして夜遅くまで語り合います。
東京でのコースも毎回、エキサイティングなのですが、ここ軽井沢でのワークは一度コースが始まると、運命共同体のような雰囲気さえ漂い始めます。
朝から晩まで、同じ空間で、同じテーブルを囲んで。
だんだんと、家族のような絆を深めていく時間が流れます。
前半のコースのテーマは「魂のルーツ」
皆、スピリチュアルなイメージだけを持って始めてみると、それは家族というテーマに繋がっていて、一気に現実の問題と向き合う深いワークとなりました。
以前、このワークを開催したときよりも、内容がさらに深まり、皆その絆の意味を見つめる作業を深めました。
自分が生まれた基を辿ると、それは家族に繋がり、そして、はじまりは宇宙へと繋がっています。私たちは未来と過去の狭間という「今」に生きる存在ということも改めて気づかされるのです。
肉親から受け継ぐ「血」という意味。
家系がもたらす、正と負の財産。
いろんなものを私たちは、望むと望まざると関わらず、既に受け取っているのです。
その重さと意味をかみしめる、そんな時間を過ごしました。
最終日には魂のルーツを辿って河に行きました。
そこで体験したのは、とてもスピリチュアルな時間でした。
8月という一番の観光シーズンの人出がある時間、
偶然にも一瞬、私たちだけがその滝を独り占めすることができました。
滝の流れる音以外、何も聞こえない空間の中、
グループでヴォイスワークをすると、いつしか私たちの声は自然の中にとけ込み、空(宇宙)へと登っていくような、そんな体験をしました。
終わると、皆びっくりしたような顔で目を開けました。
「本当に皆が一つになったね・・」
そんな不思議な感覚を覚えていました。
魂のルーツは私たちそのものだったのだ。
その瞬間、誰もがそう感じていました。
私たちという無数の魂が、たった一つの存在だったこと。
それは、ふるさとに戻ったような、懐かしい感覚と似ていました。