参加者の声【生命の教室 in サンデールーム 2023】心の中の絵

感想を書いてみようと思ったものの、自分にしか書けない文章を書きたいとか、うまく書かなければという思いに縛られているのだと気づくところから、このアウトプットははじまっている。

ワークショップで描いた、「無心に好きな色で自由に」という感覚。
感じたままを思い切り出すというのは、とても気持ちが良く、描こうとして描いているというより、今の感覚がただ重なって、その結果としてひとつのアートになっていくという体感はとても新鮮たった。
日常の中であれこれ考えたり、悩んだりすることが多い。
自分自身の今やその瞬間瞬間の感覚を重ねるイメージで生きていけたら、流れが変わっていくだろうなと感じた。
自分にもてる感情の量というのがあるとして、私は今までずっと容量以上のものをもって疲弊してきたのかもしれない。
疲れが取れない=自分の傷が癒えない
余分な荷物を降ろす作業をはじめていくことが、私にとってアンラーニングのサイクルのはじまりになりそうだ。

あとはこんなイメージが浮かんだ。
左利きと右利きの二人組がいる。
横並びの机で、食事をしていると、利き手同士がぶつかっている。
ぶつかり続けている。
もうぶつかるのをやめたい。
ちょっと考えてみれば、座る位置を逆にする、相向かいに座る、ぶつからないように少し離れる…
そもそも一緒に食べなくてもいいのかも?
そういう風に違和感に気づいたら、立ち止まってみるとか行動してみること、今までの一歩外に出ることが、新たな発見につながる。
誰かに相談して、アイデアをもらうのもいいかもしれない。

変わるというのは勇気がいる。
変わらない方が楽なのかもしれない。
でも変わりたいと思っていることに気づけたなら、勇気を出してみる。
小さくとも一歩踏み出してみる。
今までなら絶対選ばない一着を試着してみるみたいなこともいいのかなと思うし、ワークショップの参加もそのひとつ。
不安なら不安であることを隠さず伝える。
案外優しく受け入れてもらえることが多い。
あれ?失敗したかなと感じたとしても、それは今までの外側にある「今まで得られなかった貴重な学び」なのだ。

私は自分を生きているようで、他のことに気を取られてよそ見をしながら生きてきたみたいだと痛感した。
自分の視点、集中するところは自分で決められる。
私は私の名前が好きじゃなかった。
ピンク色に白いレースがついているような感じがして。
でもある日空を見上げて思った。
空は空であるということは変わらないけれど、空の色は変幻自在だ。
私もこの名前を、そして自分自身を好きな色で表現してみたい。
いろんな青のグラデーション、かっこよくて凛として美しい感じ。
青のイメージで自分を生きはじめたら、自分に嘘がつけなくなった。
不器用でうまくいかなくとも、そのいびつさに自分の色が滲んで、ひとつの表現になった。
自分で集めた青に、今回のワークショップで感じ取った学び、人との関わりや温もり、空間のパワー…
それらのエッセンス、誰かや何かの「違う色」も取り入れながら、オリジナルの一枚の絵が心の中に広がっていた。
青だけじゃなく違う色が加わることで、絵の魅力がグッと増した気がした。

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