参加者の声【クリエーティブアートワーク in サンデールーム 2022】キャンパスをはみ出すぐらいの

ワークショップありがとうございました!

龍については親及び親の信仰する宗教関係者から「避けるべきもの」として教えられ幼いころからそうした刷り込みから遠巻きに(龍を)眺めては人間にどんな影響を与えているか眺める日々でした。

そうは言っても立ち位置で見え方は千差万別ですから、わたしの見方などそれまでの刷り込みをベースにした偏った見方しか出来ませんし、かといって他の見方も出来ない。

それがここ数年、わたしの身近なひとたちが龍について話す場面に遭遇するようになっていたのです。ちょっと大丈夫なの!?、あなたはそっちなのね、等と批判や恐れや疑いを腹のなかに隠しながら、ムーン…と観ていましたが、どう観ても皆伸びやかで活動的なのです。

そしてなによりも、わたしのように龍をいぶかしく思っている人間もその疑いや恐れについても全く相手にしていない。かたや龍を恐れたり疑っている側はとても険しくて窮屈。

あれあれ?わたしはどこに居たいかな?と自分に問えば「自由にのびのびいたい」。だったら、いまわたしがいるここって全然しっくりきてないよね…と思っていました。その矢先のこの度のワークショップ参加でした。

龍を描くにあたり‘’わたしは龍に嫌われているはず。
今までこんなに嫌ってきたんだもの‘’と恐る恐るでした。だから最初の下書きの時の龍はぎゅうっと縮こまっていてわたしそのもの。
それが、「はみ出しちゃってもいいわね」とエリさんが手を入れて下さった瞬間、わたしの感覚がパアーッと軽くなったんです。思わず「自由にのびのびしたいんです」と言っていました。

「自由に?」と少し笑って言いながらスーッとエリさんが走らせる鉛筆の八の字がどんどん拡がって行く様子にわたしはとてもワクワクしました。あのときの様子は鉛筆が紙の上をすべる音まで覚えています。スムーズに少しづつクルクルと拡がって拡がって…うれしかったなー楽しかったなあ。

実のところ、描き出す直前まで「わたしはなぜ龍を描くんだろう?」と思っていました。「そんなことをして大丈夫なんだろうか?」と疑ってもいました。それが、自己紹介のときのシンディの言った「リリースをする」にむちゃくちゃ感動して胸がいっぱいになったんです。わたしもそうだった!って。

わたしの龍はキャンバスをはみ出して八の字を描いています。
龍の絵は毎朝陽の当たる場所に置かれています。

強く優しく光る龍に‘’わたしのなかにこれがあるんだなあ‘’と感じています。

image_print