龍との出逢いは、いつなのだろうと、思い起こしていました。
もしかしたら、小さな幼児だった頃からずっと寄り添っていてくれていたのかもしれない。
そう感じるようになった今があります。
龍。誰?何?
物語や伝説の中に良く登場していたな、そういえば神社の中にも良く登場していたな。
怖い顔してるな。そんな感覚の、身近というより、空想の中の遠い存在でした。
ある日、友人が龍はいつも一緒だよ。と笑顔で話してくれました。
それから、龍の話がずいぶん身近になってきて、
龍って、どんな風に見えるのかな。。。と思っていたある日の明け方でした。
赤い龍と、青い龍がクルクルと渦巻きながら右側からフワーっと
近づくのを感じて。そうか、こんな感覚なのか、と龍に教えてもらいました。
もっと龍と友達になって、身近になってみたいと思いはじめていました。
時代が大きく変わる日々の中、自分の生き方も変えて行こうと決めた時に
アトリエYSに出逢いました。それはそれは、大きな出逢い。
それから間もなくして、前橋のサンデールームでのお話会の動画を観ました。
「龍だ!」龍でした。そしてそこで、美しく舞う人が居て、、
心が震えました。
「龍を描く。龍と出逢う」胸を打つことばに、龍に導かれるように、
前橋行きを決めたのはワークショップの前日でした。
始めてばかりの私を受け入れていただけたことにも感謝でした。
前橋への道はとても遠くに感じるので、辿り着けるのか不安になっていましたが、
龍に委ねてみようと決めてみると、高速道路も龍の背中に見えて、
軽やかで、楽しいドライブになりました。
「決める」ってすごいパワーがあるな。と思いました。
楽しい冒険の時間をくぐり抜けると、そこには感じたことのない宇宙感。
はじめてなのに、懐かしく、暖かな場所が其処に広がっていました。
美術の学校に通っていた30年近く前のワクワクした気持ちが鮮やかに蘇って、
紙も、絵の具の匂いも、糊の感触も、体験するひとつひとつが身体に染みていき、
喜びに溢れていました。そんな自分に出逢えたことも大切な気付きのひとつでした。
そこに居るひとりひとりには、それぞれの大切な時間が流れていて、真っ直ぐに
龍と向き合い、様々な方法を教えていただいて描いていきました。
楽しくて、楽しくて、そして、私は、白い龍を描きました。ただ向き合う。
止まらないで続いていたい時間でした。
そして、たくさんのそれぞれの龍が描かれていきました。
それから、龍に魂を入れる、身体と空間に響き渡るエネルギー。音楽と舞踊。祈り。
そこには様々な龍が喜びの中に舞っていました。ただただ涙。心が震える奇跡の瞬間。そんな体験でした。こんなことってあるのですね。
みんなで作り上げた龍。龍とみんな。愛に溢れた時間。とても大切な存在に感じることが出来ました。ありがとうございました。導いてくれた龍に、この出逢いに感謝です。
そして、今。描いた龍は、私の力強い応援団長です。