参加者の声【インディゴワークショップ in 北軽井沢 2021】インディゴの衣を纏って

インディゴチルドレン。

聞いたことがあるような、ないような、でも私にとってどこか親しみのある響き。
ワークのメインは藍染で、染織に興味を持ち始めていた私は、どうしても参加したいと思った。問い合わせるとキャンセル待ち。キャンセルが出たと連絡をいただいたのは、WSが始まる数日前で、なんとか仕事の予定を調整し参加することができた。ワークショップ前日まで、いや、アトリエに向かう電車の中まで、仕事でばたばたしており、キャンセルが出たと連絡をいただいた時から、このワークショップでの学びは始まっていたのだなと今は思う。

今回が、私にとってはじめてのアトリエYSのワークショップ。近頃、表現アートセラピーという言葉が急に自分の中に降ってきて、このワークショップにたどり着いた。

はじめて足を踏み入れた北軽井沢のアトリエは、本当に素敵な場所で、一瞬で虜になってしまった。空間の美しさ、雄大な自然、そしてなんとも言えぬ安心感。この空間で5日間過ごせることが、とても贅沢に感じられた。

今の自分と向き合うところからワークは始まった。普段、私は自分の気持ちは「文字」で表すことが多いのだが、はじめて絵で表現した。文字よりも、素直に書けるなと思った。言葉は万能ではないから、自分の気持ちにぴったりの言葉が探せなかったりする。でも、絵は自分の手と色を使って、感じたままを自由に表現できる。そして、その現れてきたものを受け取る時も、頭というより心で受け取ることができる、そんな印象だった。
自分の内面を見ることは、時に苦しいこともあるけれど、これが私なんだなと思う。

印象的なワークだったのが、インディゴの絵の具でこれまでの自分の人生のタイムラインを描くというもの。生まれてから今日までを振り返りながら描いた。つらいこともたくさんあったけれど、インディゴ色の軌跡をみて、とても誇らしく、私として生まれてきてよかったと涙が出てきた。インディゴの色で描くことが、とても心地よく感じられた。

3日目からはワークショップのメインイベント。藍染と衣づくり。真っ白な布から、インディゴ色の衣をつくる。私は始終わくわくしていた。本当にやりたかったことなんだなと思った。すべてをインスピレーションとその時生まれる偶発性にゆだねた時間。これまでの人生でまるで経験したことのない時間だった。もちろん、私がつくっているのだけれど、私だけでつくっているのではない、この世界との共同創造を感じるすばらしい体験だった。

最終日、ひとりひとりが、衣を身につけ、インディゴのタイムラインをふみしめ、鎧を脱ぎ捨て、新しい自分に出会った。私も出会った。この衣はかけがえのない宝物だし、自分に戻りたい時は、いつだってこの衣に身をつつみたいと思う。

私の人生にとって間違いなく転機となった時間。
このワークショップ関わってくださったすべてのみなさんに感謝を捧げます。

(30代女性)