010

自分を無力な存在だと認識している限り、豊かさとは無縁の存在となってしまいます。

価値を認めるのは、過去や今までの経験を探ることが大切だと多くの人は思うかもしれませんが、違います。たった今、何も理由もなく認めていいのです。

何に価値を見いだすか、解らなくてもいいです。ただ、在るがままの自分の存在を大切だと思えることが価値ある状態なのですから。

009

自分に価値を与えることが難しいのは、理由があります。
自分に価値を与えてしまうと、やがて自分は恐れに立ち向かうかもしれないし、さらにエゴを手放すかもしれません。

「迷いから解放されるかもしれない…。」
良いことづくめですが、これはエゴにとって、ちょっと都合が悪いのです。エゴは常に複雑に解けない問題が好きだから…。

エゴはそろばん勘定が得意で、常に何かと比較したり、善し悪しで判断することが唯一の能力です。
エゴを悪者にはしたくはありませんが、(自分が創り出したので)エゴにコントロールされるのはいかがなものでしょう?

あなたは、それを望みますか?
それともノーサンキューですか?

008

誤解したまま、私達はあらゆる判断を下し、行動しています。それはあたかも、目をつぶったまま歩くような危なっかしさがあることに気づかないのです。

目を良く見開き、自分の思考や行動を観察してみてください。そうすると、不安はなくなっていきます。目を閉じていることを、本来の自分は知っているから不安なのです。

007

何故、人は自分に制限をしてしまうのでしょうか?なぜ、自分の価値を認めたくないのでしょう?

それは、もしかすると、自分を認め、価値があることがわかってしまうと、自立し責任を取らなければいけなくなるという思い込みがあるのかもしれません。
実際、責任を取るということが、どんな意味があるのか、エゴは知らないんです。とっても自由で、ワクワクすることなのに…。

006

多くの人が、人からの承認を求めます。
それは自分で自分を認めることが難しいから。

「役に立っている自分」とか「才能がある自分」とか、「人に好かれている自分」という理想の自分像を一旦手放してみましょう。自分の好きな部分と嫌いな部分をできるだけ羅列し、どちらにもOKを出していきます。

「いつか、自分を好きになれたらいい」という姿勢ではなく、「今、ここで、そして条件付きではない容認」が必要です。

005

自分を大切にするということは、人に対して「わがままを通す」ということではなく、自分で自分のわがまま(ニーズ)を叶えてあげるということです。