今日は最近携わった仕事について。
今ではアートセラピーとイラストレーションのうち、どちらが副業なのか解らなくなってきましたが、セラピーの仕事に携わるまでは、ずっとアート関係の仕事をしていました。グラフィックやパッケージデザイナーを経て、やがて絵を描く比率が増え、イラストレーションの仕事や絵本の仕事など、何でもやってみたい性格が高じて色々な分野に足を踏み入れてきました。
昔から本が好きで、装丁(本のデザイン)の仕事が舞い込んできたときは本当にうれしかったことを今でも懐かしく思い出します。今まで手がけた本の仕事はどれも思い出深く、その本と出会いは、私にとっての一期一会となっています。
今回、出会った本はなんだか自分の私生活にも仕事にも関係するような内容でしたに親しみがありましたので、ここでご紹介しましょう。
「神経症を治す(中村 敬著)」は一般の人に向けて書かれた精神医学系の本です。精神科医である著者は森田療法などの、精神療法に造詣が深く、神経症の本質的な問題の解決についてグローバルな考え方をもち治療の可能性について紹介しています。
心にまつわる病や問題の解決には様々なアプローチが必要だという専門家も増えてきました。本書では、薬物療法の効能や副作用、問題点などがわかりやすく説明されています。最近では、精神科に通う患者さん自身が、かなり詳しい知識を持っていることに驚かされます。この本はそんな闘病する本人や、その家族に向けて書かれており、神経症を患う人にとって、視野を広げるきっかけとなるような情報が豊富に紹介されています。
そして、もう1冊は「夫婦でいるの、やめますか?(岡野あつこ著)」という刺激的な題名。著者は離婚カウンセラーとして多くの離婚相談を受ける中で培って来た経験を基に、夫婦の向き合い方の問題点について多様な角度からアドバイスを与えてくれています。
私も一読してみましたが、これは、既婚者はもちろんのですが、これから結婚をしようとしている、若いカップルに読んでもらいたいなあ、と感じました。
少しタッチは変えていますが、どちらも楽しんで描けたのは、本の内容が興味あったからでしょうか。表紙は本の顔とも言える大切なアイデンティティーの部分。
内容に劣らない仕事をする責任からプレッシャーもありますが、やっぱり本の装丁が好きなので、これからもいろんな本に出会いたいと願っています。
やっぱり、一番やりがいあるのは自分の本の装丁ですかね・・。
今年はその表紙にとりかかれるよう、現在、草案原稿に取りかかっている最中です。振り返ってみると、実際に装丁デザインに取りかかるころは、本文の脱稿後、余力も尽きている状態で締め切り間際に滑り込みで入稿をしたような経験ばかり。
今度こそ、今までの失敗を活かして、余力が残っている今から、楽しみながらラフスケッチをしようかなあ・・と思いを巡らしているわけです。完成はまだ先ですが、どうぞお楽しみに・・。