参加者の声【子供に提供するためのファシリーター養成講座2022】自分の中のチャイルドと対峙する時間

この講座での気付きと感動が多すぎてどうまとめたらいいか悩んでしまいますが、印象に残っていることと感謝の気持ちを記したいと思います。

まず、いろいろなアート体験をして ”とにかく楽しかった” ということが体感として一番心に残っています。自分の中にあった子供心を思い出しました。わくわくして、震えて、胸が高まるこの感じを私もたくさんの人に提供したいと改めて思いました。

幼稚園教諭時代に漠然とした悩みをもっていましたが、それは子供達ひとりひとりの個性をもっと大切にしたいのにそれができずにいるジレンマでした。今は教育現場を離れていますが、私は何にときめき、何をしていきたいのだろう、子供達とその保護者の方に何ができるのだろうと考えてきた答えがこの講座の中に散りばめられていました。

エリさんの子供へのこれからの教育(関わり方、考え方)に対する熱い思いにも胸を打たれ、私にも同じ思いがあったことを思い出しました。
また、今回対面で体験する楽しさや面白さは勿論感じましたが、オンラインでも表現アートができることが分かったり、またオンラインで理論を学ぶことでより深く腑に落とせたりして、オンラインだからこそのメリットがたくさんあるように感じ、今までオンラインに抵抗があった私の概念が広がりました。

もう一つの大きな気付きは、私がどこまでもI空間にいるということが深く深く腑に落とせたことです。対面ワークの時に身体ではっきりと分かりました。ワークでは私は人と接するのが怖くて、傷つくくらいなら一人でいた方がよっぽどマシだと自分の砦に戻って座り込み、視線だけは人の方に向けていたのですが、私の身体はびくとも動きませんでした。
そこはよく私がいる場所で、とてつもない寂しさと少しの安心感、その感覚そのものでした。

その後、オンラインでインナーチャイルドのことやI空間、WE空間などについて講義を受けました。とても大切な素晴らしい内容で聞く度にその時に必要な学びを受け取ります。

これまでも内容については理解していたつもりでしたが、対面ワークでの体験と、ちょうどその頃に日常生活でも自分のI空間にはまり込んで相手を傷つけてしまう出来事が続いていたこととが重なり、深い気付きに繋がったように思います。

この頃の私は人間関係から逃げずに、傷ついたとしても人と深く繋がっていきたい、正直に自分の気持ちを話していこうと思っていたところでした。
私はそれがWE空間に出ていくことで、つまり腹を割って話すということだと信じていました。
しかし、それはI空間のままだったということがこの講座を通して分かりました。私は、自分の思いばかり相手に押し付けていました。相手の気持ちは?そこまで汲み取ることができていませんでした。

大人の対話ではなかったことが分かり、とても恥ずかしい気持ちになりましが、今までと違った感覚がありました。そんな自分を責めなかったことです。反省はしましたが、自責をしなかった自分を誇りに思いました。
今、気づけてよかったとほっとしました。そして、今まで人からの好意を受け取れなかった理由も同じ原理だったと分かりました。

自分の思いばかりで、認めてほしい受け止めてほしい、「ほしい、ほしい」その思いばかりで、相手が私のためにどんな思いでそれをしてくれていたのか、そこまで気持ちが及んでいなかったのだと。

この講座が終わった頃から日常の景色が違って見えています。ほんの少しですが視野が広がったような・・・。

この『子供に提供するファシリテーター養成講座』は子供に表現アートを提供する人だけではなく多くの人にとって”人と生きていく”上で大切なことが盛り込まれていて、自分のチャイルドと対峙するスキルを学ぶ講座でもありました。
この学びを土台に子ども達への提供を私なりに考えていきたいと思っています。

私はまだまだ未熟ですが、この未熟さがあるからこそ今の私があり私にしかできないことがあるように思います。未熟さを飛ばさずにこつこつ進みたいなと思っています。

エリさん何度も何度も根気よく大切なことを教えてくださり心からありがとうございます。感謝してもしきれません。本当に素晴らしい講座でした。

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