参加者の声【インナーチャイルドWS in 北軽 2021 vol.2 |アートリテラシー編 】なんどでも

 5月のインナーチャイルドワークから約半年経って、再びインナーチャイルドワークを受けました。高速バスで向かう途中、北軽井沢の紅葉が美しく、心がほっとしました。

 前日まで、残業や家の用事が忙しく、ああ、こんなに疲れているのに、また身体を動かし、声を出し、涙を流し、心を動かす・・・そのエネルギーが今の私にあるだろうか・・・と、若干こわさも感じていました。
でもきっと、今回も参加できる流れになったということは、自分に必要なことが起きるからと信じて、参加しました。

 前回のインナーチャイルドワークでは、自分の中に重たい感じがあったのですが、今回は、強い感情やエネルギーはあまり出てこなかった感じがあります。
前回で大きなものを解放できたこともありますが、表現する方法も、声や動作ではなくて、絵や文章がメインだったので、内側にゆっくり入り、思考も使いながら、静かに変容していくような、すごく不思議な感じがありました。

 今回参加したかったのは、絵本がテーマだったということもあります。
半年間の専修講座で、絵本作りをしたことがとても印象に残っていて、楽しかったからです。
絵本は、子どもが読むものという印象があるけれど、シンプルな絵やことばの中から、言葉にならないものを汲み取ったり、感じたり、想像する余地のようなものがある絵本が好きなのだと思います。「大切なのはこういうことだよ」と直接、説明してもらうよりも、ストーリーの中から自分自身で大切なことに気づくことのほうが、ずっと自分の心に残っている、という感覚があります。 

  自分のインナーチャイルドのネガティブな部分を書き出してから、自分の人生の黒本を作った時は、言葉とイメージが交互に出てきて、あっというまにストーリーが完成してしまいました。
短いストーリーの中から、自分はどんな観念を持っているんだろう?と後から確認していったのですが、生死や性というテーマに恐れを抱いているんだなということを改めて観察できました。(ちょうど蠍座の新月でもあったので、願いを放ちました。。!)

 人生の白本については、キーワードやテーマはちらほら浮かぶものの、ストーリーが思いつかず、結局最終日に徹夜をして仕上げることになりました。
焦ると、わたしは頭の中で色々と構築してしまうところがあるけれど、今回は、散歩したり、お風呂にゆっくり使ったり、参加者のみんなと話をしながら、ぼんやりリラックスして製作できたと思います。書き換えたいと思っていたネガティブな観念はたくさんあるので、全部はストーリーに盛り込むことができなかったけれど、絵本作りそのものが、やっぱり楽しいなと感じました。

 最終日に、出来上がった絵本をペアで読み合いっこして、自分のストーリーに相手が笑ってくれたとき、自分の中のインナーチャイルドも喜んでいるような気がして、嬉しかったです。
エリさんが一人ひとりの絵本を読み聞かせをしてくれたことも嬉しく、今は自分でも寝る前に、読みきかせをしています。

 すると、「あ、ここは本当はこう言いたかった。こういう表現にしたかったな」って、気づくことがあります。今までは、一回で完成させなきゃ、という思い込みがあることに気づきました。
何度でも書き換えていいよ、と自分に許可ができた気がします。自分の人生も、自分で書き換えることができるよ、何度でも再出発できるよって声をかけてあげたいと思うし、この絵本も大切に育ててあげたいです。

素敵な贈り物をありがとうございました。