参加者の声【表現アートセラピー特別講座 in 広島 】自分の帰る場所を見つけた3日間

私はよく、こんな自分ダメだ、嫌だ、恥ずかしい、などと思って自己否定・自己嫌悪してしまう。


自分を否定するのはとてもきついことだから、いつもそんな気持ちをどうにかしたいと思っていた。
だけどどうしたらいいのか分からずずっと悩んでいた。
だから、このシャドウのワークを知ったときにきっと何かのヒントになると思った。


私の中にいる様々な自分(の要素)をみんなに演じてもらうワークでは、それぞれの私が口々にいろんなことを言っていた。
そう、私の中にいつもいろんな自分がいて私はいつも葛藤している。私はいつも戦っているんだ。
その中には、悪い自分(と私が思っている自分)を否定して必死に隠そうとする自分もいた。
私の中のいろんな自分に1人ずつ触れていった。

その肩や腕にしっかり手を置いて、じっくり感じた。
その体温が伝わってきた。
受け入れたくない自分からも、嫌な自分を必死に隠そうとする自分からも…。
そんな自分の分身たちを労わるような気持ちになった。
その存在にありがとう、と思った。

私たちは自分のネガティブな要素だけでなくポジティブな要素に対しても、そんな自分いるはずないと否定してしまうことがある。
ワークの中で、自分の中のネガティブに感じる部分とポジティブに感じる部分を粘土で表現した。そしてそれぞれ1つずつメンバーに持ってもらい、私の方に歩いて来て渡してもらう。

それを受け取るときにすんなり受け入れられず、抵抗感や違和感で心がどきどき、ざわざわした。
受け入れた2つの粘土を自分の胸の前で1つの塊に統合する。
力を込めて2つを混じり合わせる。また、どきどき、ざわざわ。葛藤する。
でも、私は前に進む。
しっかり・じっくりそれを受け入れる。
黒っぽい粘土と白っぽい粘土が1つになったのを見つめるときの気持ち…。

今回、自分のいろんな状態を”ただ見る”ということを感覚で体験した。

私はワークを経験した今でもこんな自分はダメだ、自分はあの人みたいに素敵ではない、などと自己否定してしまう。
だけど変わったのは、そんな気持ちになったらワークで感じたあの感覚・ワークで見たあの光景を思い出してみるようになった。
ただ見よう、触れていよう。

それで不安な気持ちが無くなるわけではない。
けれど、不安定に彷徨ういろいろな自分の帰る場所を知っていることをただ再確認するだけで、心はだいぶ楽になる。
こんな私もいていいんだよって自分に伝えることができる。
本当は大丈夫なんだよって自分に伝えることができる。


そんな変化が生まれた。