新年が明けました。
いかがお過ごしですか?
私は、年末年始通して、本の制作に没頭していました。
この春には刊行の予定なので、今がちょうど峠でしょうか。原稿を書くため、年末はPCとにらめっこでしたが、今ようやく絵を描くところに辿り着きました。
久しぶりに画材を広げ、好きな音楽の中で水彩紙を取り出して、とても幸せな気持ちになっています。乳白色をした、フランス製の水彩紙を手にし、ひさしぶりにその風合いに心が躍ります。
「ご褒美…」
そんなふうに心の中でつぶやきました。
私にとって、今は絵を描く時間は、ご褒美のような特別な時です。
それは、単に絵を描くという楽しみもありますが、こうしてお気に入りの画材を前にして、ぼんやりと時を過ごすとき、本当に頭がからっぽになります。
昔は、絵を描くことが怖くて、白い紙の前で何時間も固まったままだったころが嘘のようです。
今は、小さい落書きも、大切にとっておくのです。自分のどんな表現も大切に思えて…。
私にとっての落書きは、水彩画です。
いつもは、安い水彩紙を使うのですが、今日は特別に高級水彩紙をつかうことをしたので、これもご褒美。
「アルシュ」という名の水彩紙は、とても好きな紙です。
どんな紙よりも、絵の具を柔軟に受け入れ浸透させます。
そこに、インディゴの絵の具をたっぷりと乗せて、心の湖の絵を描きました。
インディゴも好きな色。
漆黒のその色は、過去に繋がる色なのかもしれない、と思ったりします。
「インディゴチルドレン」という言葉があるのですが、これは、過去生の記憶を覚えている子供たちのことを指します。
なぜ、インディゴなのか、私はその言葉の由来を知らないのですが、もしかしたら、こんな深いブルー色の目を持った子供が、過去生のことを話したからかもしれない。
そんなストーリーを勝手に想像したりしてしまいます。
落書きが完成する頃、ようやく本の仕事が手を離れます。3月の春分の頃、アートセラピーの本がまた生まれます。